「誕生日です」「結婚記念日です」、飲食店はどこまでサービスするべき?

「誕生日です」「結婚記念日です」
予約時にこのように言い添えてくるお客様もいらっしゃるでしょう。
このいったケースでは、飲食店はどのように対応すればよいのでしょうか。

飲食店、2つのサービスのかたち

「誕生日」「結婚記念日」などのシチュエーションで、飲食店を利用する人の数は決して少なくはありません。ちょっとリッチな気分でお祝いしたいと考える人もいるでしょうし、誕生日の人の飲食代をほかのメンバーで負担してお祝いする、というのはよくあるケースだからです。

このような場合、飲食店がとる行動は3つあります。
・特に何もしない
・有料のサービスを提案する
・無料のサービスを提供する

もちろん、飲食店には「記念日だからといって、何かをしなければならない義務」はありません。極端な話ですが、たとえば食券制をとっている牛丼屋やうどん屋などの簡易的な飲食店の場合、「記念日だ」と言われても、現実問題として、何かのサービスをすることはできないでしょう。

ただ、居酒屋(特に女性を対象としたもの)や、レストランの場合、記念日に焦点をあてたサービスを提供することも有用です。

有料サービスのあれやこれ

「記念日のサービス」は実にいろいろです。有料で行う場合、選択肢もさらに広がるでしょう。

有料の記念日サービスといえば、やはりケーキが定番でしょうか。普段のデザートプレートをホールケーキにするなどです。もちろん、チョコレートプレートなどに主役の名前を入れて提供したいものです。

誕生日の場合は大勢で来ることが予想されますからホールケーキでも食べきれるでしょう。ただし、結婚記念日の場合、2人で来るというお客様も多いはず。このようなお客様のためには、「持ち帰ることができるケースもご用意しております」と案内してあげられるとよいですね。

また、特別なコースを用意しているレストランもあります。「記念日コース」のようなかたちで、いつもよりもちょっとリッチなコースをいつもよりちょっとお買い得な値段で提供する、というもの。この場合は、通常のコースよりもさらに華やかな見た目、華やかな食材を使うケースも多いようです。

ほかにも、「お酒を格安で提供する」というところもあります。たとえば、1本3000円のお酒を特別に1000円程度で提供したり、普段は用意していないようなお酒のセットプラン(たとえば白ワインと赤ワイン、シャンパンの3杯をセットにするなど)を格安で提供したりするプランが考えられます。

有料にすると、店側としても、ある程度お金をかけたプランを提案することができるようになるのが魅力です。「華やかにお祝いをしたい」という人向けには、予約の段階で案内するとよいでしょう。また、ホームページにも載せておきたいものです。

「無料サービス」はどこまでやるべきか?

有料サービスは「お金をとって行うサービス」ですから、店側としても、そこに「利益」を組み込むことができます。
しかし、「どこまでやるべきか」を悩むことになるのが、「無料サービス」です。

現在は数多くの飲食店で、記念日だと告げると無料でさまざまなサービスを提供するようになっています。
そのやり方はお店ごとによって異なります。

たとえば、デザートプレートにチョコレートペンなどで「結婚記念日おめでとうございます」「○歳おめでとう」などと書くもの。このサービスの場合、使うのはチョコレートペンだけですから、店の持ち出しはほとんどないと言ってよいでしょう。ただ、これをするだけでお客様は確実に喜んでくださるので、これくらいはしたいものです。また、プレートに花火などを付けたり、記念撮影をしたりするケースもありますね。これもコストがほとんどかかりません。

賛否両論は分かれるものの、「スタッフが歌を歌う」というものもあります。これは人員の確保ができるかどうかが問われます。特に、忙しい土日の夜などはしっかりと考慮した方がよいでしょう。ただこれは、「サプライズでやってもらったけれど、とても恥ずかしかった」という声もあるので、なかなか判断には迷うところです。

ほかには、「主役の人にだけケーキを無料でサービスする」「料理を大盛にする」「割引券を進呈する」「記念品の贈呈」「シャンパンをプレゼント」などのサービスをするところもあります。これに関しては店側の負担が少し大きくなりますから、「それに見合うリターンがあるかどうか」を考えておかなければなりません。店の方向性や利益から算出しましょう。

また、これらのサービスをサプライズで行うかどうかもよく考えておきましょう。店側からのサプライズは、歓迎する人としない人がいます。チョコレートペンでメッセージを書くくらいならば多くの人は抵抗なく受け入れるでしょうが、「歌を歌う」「料理を大盛にする」「記念品の贈呈」などは、かなり判断が分かれるところです。店側の自己満足にならないように注意してください。