飲食店における盲導犬や聴導犬への対応やサービスは?

入店拒否は法律違反になります

盲導犬、介助犬、聴導犬のような、障害を持った方の補助をする特別な訓練を受けた犬を、補助犬といいます。

このような補助犬の同伴を理由に、入店拒否をすることは法律で禁止されています。中には「補助犬でも犬はダメ」と入店を断ったり「外に繋いでおいて」という心ない対応をしたという、とても残念な事例もあります。

このような間違えた対応をしないためにも、補助犬への対応を覚えておきましょう。

補助犬や飼い主への対応は?

・声をかけないこと

補助犬に声をかけるのはNGです。動物好きのスタッフなどがこちらの好意を持って声をかけたとしても、それは補助犬にとっては迷惑かもしれません。

補助犬のことを考えるのであれば、そっと見守るようにしましょう。

・触らない

むやみに補助犬の身体に触れるのもNGです。補助犬はお仕事中なのです、どんなに動物好きでも決して触らないようにしましょう。

当然の事ですが、サービス時に補助犬に近づく時はしっぽや足を踏んでしまわないように注意が必要です。

・食べ物を見せたりあげたりしない

補助犬に食べ物を見せたりあげたりするのもNGです。こちらの好意であったとしても、あえて我慢させるような上記の行為は絶対にしてはいけません。

周りのお客様が、食べ物などをあげようとした場合も「補助犬に食べ物をあげてはいけない」とご案内をしましょう。

・補助犬も一緒にいられるようにしましょう

先ほども少しご紹介しましたが、「犬は外で待機してほしい」という対応をする飲食店もあります。
ですが、補助犬はペットとは役割が違います。そして、ユーザーさんと一緒にいるのが1番落ち着いていられるのです。当然、ユーザーさんも同じです。

補助犬は、テーブルの下などの狭いスペースでもおとなしく待つことが出来ますので、ちゃんとユーザーさんと一緒に入店できるようにしたいものです。

・とにかく相談しましょう

店のスペースやテーブルの形状などが原因で、心配な点があるときはユーザーさんに相談をしましょう。

その補助犬の事を1番よく解っているのはユーザーさんです。しっかりと相談してどう対応するかを決めていきましょう。

それ以外の対応は?

・視覚障害者の方には声かけを

視覚障害者の方には、声かけを忘れないようにしましょう。
例えばテーブルに料理を置いてから声をかけるのではなく、先に必ず声をかけることを心がけましょう。

・聴覚障害者の方とは筆談を

聴覚障害者の方とのコミュニケーションはやはり筆談が1番確実です。

メモとペンを用意して何かあればスタッフに渡していただけるようにお願いしても良いでしょう。

・もし、他のお客様からクレームが来たら?

補助犬への理解は以前より進んではいますが、やはりまだ正確な知識をお持ちでない方やペットと間違えてしまう方もいらっしゃいます。

「なんで犬がいるの?」とクレームが来てもうろたえてはいけません。

まず、補助犬は特別な訓練を受けた犬であることと、周囲のお客様に迷惑をかけることがない犬であること、そして、ユーザーさんを助けるお仕事中であることをちゃんと説明すれば、問題ありません。

大半のお客様が、説明をすればちゃんと理解してくださいます。

心構えは?

・補助犬はペットではありません

当たり前の事ですが、補助犬はペットではありません。ユーザーさんの目や耳の代わりになっている、いわばユーザーさんの一部ともいえる存在です。

そのことを、しっかりと理解するようにスタッフの教育もする必要があります。

・無理!出来ないと決めつけない

「狭いから無理!」などと決めつけるのはよくありません。無理な理由を探すのではなく、どうすれば受け入れ可能か…どうすれば快適に過ごしていただけるかを考えましょう。

・補助犬はユーザーさんの待機が出来る犬と心得ましょう

補助犬はユーザーさんの側で待機できる特別な訓練を受けた犬です。
テーブル席では、テーブルの下で待機することが多いのですが、和室でもちゃんと待機することができます。

補助犬は、抜け毛や爪などを常に綺麗に手入れしてあります。また、汚れた足の裏を拭くなどのルールをこちらが言わなくても飼い主さんは熟知していらっしゃいます。また、補助犬ユーザーには衛生管理義務というものがありますので、店内を汚すことはまずありません。

敷物を用意するなどの配慮は、NGではありません。ユーザーさんと相談して対応するようにしましょう。

まとめ

補助犬同伴のお客様への対応は、とにかく前向きに相談することが一番大切なことです。

無理!出来ない!と決めつけずに、こちらの状況をお伝えしてから相談するというスタンスをとりましょう。

ちゃんと補助犬のことを理解していれば、補助犬の受け入れは決して難しいことではありません。経営者だけでなく、スタッフにもちゃんと補助犬の知識を研修しておくと安心です。