飲食店で、常連客との距離を保つことが大切な理由とは?

常連客は飲食店にとって、とても重要な顧客です。売上に定期的に貢献してくれますし、時にSNSや口コミの情報発信源になってくれることもあります。

当然、飲食店は常連客を大切にして逃さないように努力をするべきです。ですが、あまりにも距離感が近くなって客と飲食店という線を踏み外すと悪影響がでることもあります。

親しくなりすぎると断りにくくなる

飲食店を経営する上で、お客様にも守っていただかなくてはいけないルールがあります。また、どんなにお客様の要望に応えたくても無理なこともあります。

断るべきところで断りにくくなるのはどんな時なのでしょうか。

飲食物の持ち込み

飲食店への飲食物の持ち込みは、衛生上のリスクが高いのでお断りするべきお願いです。

常連客との距離が近くなりすぎるとお客様も「ここならいいか」と安易に持ち込みをしてしまうこともあります。そして、親しくなればなるほど店側も断りにくくなります。

一度、持ち込みを許可するとそれが当たり前になってしまう可能性大です。そして、それを見た他のお客様も持ち込みをする可能性も出てきます。「あの人は常連客だからいいけど、あなたはだめ」とは言えません。

飲食物の持ち込みはもっとも起こりやすく、リスクの高い問題ですから注意しましょう。

無理なお願いをされることも

常連客との距離感が保てていないと「オーダーストップ後の入店」などの無理なオーダーをされる可能性が高くなります。

オーダーストップ後の入店などは、単に帰宅時間が遅れるだけではありません。人件費がかかるケースもありますし、一度了承すると次からは当たり前になってしまうことも想定されます。

行き過ぎた特別な対応を求められる

常連客との距離感が近ければ近いほど、メニューにない物をオーダーされたり、提供する料理のカスタマイズを要求される可能性が高くなります。

常連客に特別な対応をすると、それを見た他のお客様からも同じ対応を要求されることもあります。そうなると厨房のレギュレーションが壊れてしまい、ミスのもとにもなります。

他のお客様への配慮

当然ですが、飲食店のお客様は常連客だけではありません。すべてのお客様にとって居心地のよい場所・・が理想です。

常連客との距離感を他のお客様が悟ると居心地が悪くなることもあります。

はじめての方が居づらくなる

常連客との店側の距離感が近すぎると、それを見た他のお客様・・特に初めてのお客様が「居心地が悪い」と感じる原因もなります。

すべてのお客様に平等に接することが大切ですから、常連客との距離感は大切なのです。

常連客が幅をきかせるお店は印象が悪くなることも

少し考えてみてください。あなたが飲食店に客として入ったとしましょう。その飲食店の店内で常連客が幅を効かせていたらどう思いますか?

もちろん店の雰囲気や携帯によっても印象はかなり変わってきます。

ですが、常連客が幅を効かせている=常連じゃないと来てはいけないような雰囲気・・になる可能性もあります。

そうなると、他のお客様に良い印象を与えません。

料理の味や店の雰囲気が素敵でも、ちょっとしたことで印象が悪くなりますから気をつけておきたいですよね。

従業員とのトラブルも

常連客と従業員のコミュニケーションは悪いことではありません。ですが、行き過ぎたコミュニケーションにつながることもあります。

人間関係のトラブル

常連客も従業員も同じ人間ですから、人間的な交流があればいざこざやトラブルも起こります。

従業員にとっては飲食店は職場ですから、個人的なトラブルを仕事に影響させる人は少ないかもしれません。ですが、常連客にとっては飲食店はプライベートの延長上なのです。

人間関係のトラブルが思わぬ悪影響を与えることもあります。

ですが、常連客と従業員が個人的に連絡先を交換したりプライベートで会うことを止めることはなかなか難しいのが現実です。

少なくとも、オーナーや責任者は常連客とは一定の距離を保つよう努力しましょう。

恋愛沙汰になるととても面倒

常連客と飲食店スタッフが恋愛関係になることも想定されます。

恋愛は自由ですから止めることは出来ませんが、恋愛にはトラブルがつきものです。常連客との一定の距離感があれば、仮に恋愛でトラブルになっても飲食店への影響は最小限に抑えることができます。

まとめ

常連客は大切な顧客でもありますが、常連客のメリットを最大限に生かしデメリットを減らすためには”距離感”が重要ポイントです。

店のルールや雰囲気、イメージが悪くなる事も考えられますし、スタッフの作業ルーティーンが乱されることもあります。

距離感の保ち方は言葉で言うほどかんたんではありません。時には難しい判断が必要になる事もあるかもしれません。

ですが、どんなに気が合っても、どんなに仲良くなってもあくまでも客と飲食店という関係を越えないように注意しましょう。