飲食店出店時の開業資金・自己資金の平均額とは?

飲食店のジャンル、営業形態、規模によって開業資金は様々です。しかし1つの目安として開業資金の平均値や1坪あたりどのくらいの資金がかかるかといった情報を知っておくといいでしょう。自分が開業資金としてどのくらい用意すればいいのかなどの参考になるので勉強しておきましょう。

開業資金の平均

一般的な開業資金の平均は約1200万、1坪あたり50から100万円と言われています。しかしこれは業態、料理のジャンル、規模によって非常に大きな差があります。

しかし実際には業態によって開業資金に大きな差が出ます。飲食店のオーナー80名に対して行ったある調査では、1000万以内の低資金からスタートしている人が6割もいました。近年はお金をかけず開業する居抜きなどの方法が主流になっているようです。特に小規模のお店の場合はお金がかからない傾向にあります。

また、中小企業リサーチセンターという会社が調査した統計では開業資金で最も多い数値は1000万円。平均は1800万円となっているようです。

得にお金がかからないのはバーなどの特別な設備が不要な業態。600万以下となっている場合も多いようです。一方で焼き肉店など設備費用にお金がかかる業態の場合は2000万以上かかることもあります。

開業資金の内訳をおさらいしよう

開業資金は主に4つの項目に分けられます。自分がどのくらいの開業資金を必要とするのか考える際の参考に、開業資金の内訳をおさらいしておきましょう。

・物件にかかる費用

物件の所得費用となる敷金や礼金、家賃などがこの費用となります。一般的に賃貸の6~10か月分は必要だと言われています。

・設備費用

冷蔵庫や空調、オーブンなど基本的なものからカフェならエスプレッソマシン・ラーメン店なら麺ゆで機などの特別な設備も費用が必要です。飲食店専門のリサイクルショップで探したり、リースで利用すれば節約することができます。

・内装工事費用

居抜き物件なら100万前後で抑えられることもありますが、基本的にはかなりお金のかかる項目です。工事を頼む業者によっても金額が変わりますが、安い業者だと仕上がりが良くないということもあるので注意して選びましょう。

・運転資金

仕入れる材料や光熱費といった営業にかかる費用も開業資金として用意しなければなりません目安は半年から1年分となります。

業態別開業資金の平均

飲食店の業態によって差が出る開業資金。飲食店の主な業態別にどれくらいの資金が必要か見てみましょう。

・カフェ

カフェの場合は1300万円~2100万円ほどと言われています。カフェの平均的な坪数は20坪前後となります。居抜きなどで設備費用を抑えるとさらに開業資金を減らすことができます。しかし20坪前後の場合は最低でも1000万円以上は用意しておくべきと言えるでしょう。

・ラーメン店

内装を簡素にすることができるため、比較的安く開業できる業態です。平均値は1000万円。内装にはお金がかからない傾向にありますが、設備には比較的お金がかかります。居抜きなどで設備費用を抑えることができれば500万前後で開業することも可能です。内装や設備にこだわりたい場合は資金に余裕を持っておきましょう。

・レストラン

レストランの場合は規模にもよりますが1500万から5000万ほどは必要だと言われています。5家族入れば満席になるような比較的小規模のレストランなら1500万~2000万ほど。30席前後のお店になると3000万以上となる場合が多くなります。他の業態に比べると内装にもこだわる必要があるため、比較的金額が多くなる傾向にあります。

・バー

比較的費用が掛からないのがバー経営の特徴。居抜き物件なら500万程度で開業できる場合も。特別な調理器具などを用意する必要がないので、10席前後の小規模なら他の業態に比べても安く開業できます。

・居酒屋

平均値は2000万~4000万前後。近年は内装にこだわっている居酒屋も多いので内装費などがかさみ、開業資金が増えることがあります。また、居酒屋は比較的立地の良い場所に開業しなければならない場合が多いため、物件取得に費用が掛かる場合も少なくありません。

自己資金の割合

開業費用のうち、いくらかは自己資金として自分で用意しなければなりません。この自己資金の平均は開業資金の約3割となります。
この開業資金の3割という部分を目安に開業資金を決める方も居ます。例えば自己資金で300万用意できるという場合は開業資金を1000万円に抑えるといった計算方法です。

開業資金の金額を問わず、自己資金は最低でも300万~500万ほどは用意しておくべきでしょう。もちろん、自己資金0でも開業することは可能です。しかし全ての資金を融資してもらうことになると、後から支払いに追われて運営することがつらくなる場合もあります。できるだけ借りるお金は少なくしておけるよう、開業前にはしっかり貯金をしておくようにしましょう。