飲食店を開業する前に行う「プレオープン」とは?その方法や行うメリット

飲食店では、本番のオープン前に、「プレオープン」というものを行うことがあります。プレオープンとはその名の通り、本番前の試験的なオープンということ。飲食店に限らず、お店を新しくオープンする際には、は基本的にプレオープンを行う傾向にあります。

飲食店では特にプレオープンを行うことが重要だとされています。今回はプレオープンの詳しい内容やそのメリットなどについてご紹介します。

プレオープンの目的

プレオープンではお客さんや関係者の方に、お店がどんな形式で経営していくのか、店内の雰囲気はどんなものなのか、食事の味や接客サービスはどういったものかといったことを見てもらうために行われます。「宣伝」という意味でも大きな役割をもっています。

また、本番のオープン前の最終調整として営業することで、何か不備がないか・顧客は満足しているかなどを確認することもできます。接客やオペレーションなどに関しては、いくらオープン前に練習していても実際に顧客が入らなければどのように動けばいいのか分らない部分もあります。

特に接客の部分は、実際に人に来てもらって行ったほうがより良いシミュレーションをすることができます。来店時の声掛けから水出し・注文から調理配膳、そして会計まで。プレオープンをして営業の実戦練習をしてみることで、本番ではどういったことに気を付ければいいのか、ということが分かります。

プレオープンの方法

プレオープンでは、基本的に日ごろからお世話になっている取引先や身内や知人などを招待して行われます。身内や知人を招待するときは電話やメールといった形の連絡方法でよい場合もありますが、取引先など相手が会社である場合は招待状を送りましょう。FAXでもいいですし、メールに招待状の文書を添付して送るのも構いません。電話で一報を入れてからメールを送ったほうがより丁寧な招待の仕方になります。

プレオープンは基本的にオープンの前日か2日前ほどに行います。お店の規模によっては2日間プレオープンを行う場合もあります。オープンする時間は2時間から3時間程度で、招待客が帰った後はスタッフと共に何か問題点はなかったかなどチェックをしていきます。

料理の代金は無料にするのが基本。もし支払ってもらう場合はプレオープン用の価格を設定し、通常の価格の半額程度にしておくべきでしょう。

中にはお花などのお祝いを送ってくださる方もいるでしょう。お花を送っていただいた場合はお店の前に飾り、しっかりそのお礼を伝えましょう。開店祝いに対しての内祝いやお返しは基本的には必要ないと言われています。プレオープンの際に振る舞う食事がお返しの代わりだと解釈している方がほとんどです。どうしてもお礼をしたい場合は、お礼状を送るか記念品を用意するといでしょう。

宣伝を目的としたプレオープン

接客の練習がメインの目的ではなく、宣伝が一番の目的として行われるプレオープンもあります。この場合は、マスコミ関係者(地域の新聞社・雑誌社の社員、WEBメディアの関係者など)を呼ぶと、記事にしてもらえる可能性があるため、より大きな宣伝効果が期待できます。

また、お店のメインターゲットとなる顧客を無料で招待することで、口コミによる宣伝効果が期待できます。例えばファミリー向けのお店の場合は近隣の幼稚園や小学校の子供たちや・老人ホームなどに居住するお年寄りを招待すれば、それが話題になり、お店の宣伝・イメージアップに繋がります。

プレオープンのメリット

プレオープンをすることで得られるメリットはたくさんあります。どんなメリットがあるのか、上記でご紹介したものはもちろん、それ以外にも考えられるメリットをまとめてみました。

・実戦練習でよりよい接客が目指せる
・設備などの不備がないか確認できる
・味に対してのリアルな批評が聞ける
・オペレーションがより正確なものになる
・日ごろお世話になっている方たちへのお礼ができる
・招待する人によっては宣伝効果が期待できる
・メディアで「新OPEN店」として取り上げられることもある

以上のようなメリットが期待できます。規模の小さいお店の場合は、プレオープンを行わない場合もあります。しかし、いきなりオープンをして失敗をしたり不備に気が付いた場合は、その失敗や不備がそのままお店の評判を下げることに繋がってしまいます。身内や知り合いなどを招待したプレオープンでなら失敗があることも承知の上で来てもらっているため、安心して練習を行うことができます。

より素敵なお店を回転させるためは重要で、開業にあたってのプロセスとして必要なプレオープン。お店の規模にかかわらず、開業の際はプレオープンを行うことを前提としてスケジュールを組んでおくといいでしょう。スタッフを雇う場合は、プレオープンの際もきちんと報酬を渡すこと・シフトなどのスケジュール管理もきちんとしておくことを心がけておきましょう。