飲食店で出すべきセミハードチーズの種類とは?

セミハードチーズは、日本人にとって比較的食べやすいチーズであると思われます。
このセミハードチーズのなかから、飲食店で出すのに向いているものを考えていきましょう。

セミハードチーズは食べやすくて誰にでも好まれる

セミハードチーズは、7種類のナチュラルチーズのなかでももっとも食べやすいチーズである、と言えるでしょう。あまりけれんみがなく、味わいもマイルドなものが多いため、好き嫌いが分かれません。優しい味わいであり、嫌味がないのが大きな特徴です。食感も柔らかいので、どんな人でも食べられます。また、保管が容易であり、切るのも簡単であるため、専門的な知識がない飲食店であっても扱いやすいというメリットがあります。熟成を進めると、味は変わりますが、長く楽しめるので長期保管もききます。水分量は38~46パーセント程度です。ハードチーズよりは柔らかいのですが、しっかりと歯ごたえもあります。

さて、このセミハードチーズですが、このチーズは料理~お酒~パンにまで幅広く合わせることができます。チューハイなどのような炭酸飲料でも受け止めてくれるので、はん用性が高いチーズである、とも言えるでしょう。ただ、あまりにも濃厚すぎるワインや日本酒を選んでしまうと、セミハードチーズの方がまけてしまう可能性はあります。

食材にも合わせやすく、サラダやピザ、バケットなどともよく合います。チーズフォンジュにして食べることもできるため、さまざまな楽しみ方ができます。

お客様側にとってもお店側にとっても、あらゆる意味で「初心者向け」のチーズなので、飲食店で供するには向いているチーズだと言えます。

飲食店で出すべきセミハードチーズの種類とは?

ではここからは、「飲食店で出すべきセミハードチーズの種類」について見ていきましょう。

まず真っ先に挙げたいのが「ゴーダチーズ」です。「チーズと言えばフランス」と考えている人も多いかもしれませんが、このゴーダチーズはオランダ生まれです。もっとも有名なセミハードチーズのうちの一つでしょう。

ゴーダチーズは比較的くせがなく、味わいがマイルドです。料理に使うこともできますし、そのまま食べてもおいしいものです。ビールやワイン、炭酸を使ったお酒など、どのお酒とも比較的相性がよく、使いやすいのも特徴です。はん用性が高いと言われるセミハードチーズのなかでも、特に日本人の舌に合うチーズとして知られているので、飲食店を経営しているのであれば、何度かはお世話になるものと言えるでしょう。

熟成が進むと、ほかのチーズと同じように、深みを持った味わいになります。ただ、「ライトユーザーが多い」「チーズメインのお店ではない」「あくまでおつまみの一つとして提供している」というお店であるのなら、まだ熟成が進んでいないものを出した方がよいでしょう。その方が客層とマッチすると思われます。

次に紹介したいのが、「チェダーチーズ」です。チェダーチーズもゴーダチーズと並んで有名なセミハードチーズです。
ゴーダチーズに比べてやや酸味が強い、イギリス生まれのチーズです。

チェダーチーズは、「外見」が非常に面白いものです。ミモレットなどのように、外見からして「ミモレットだ」と分かるチーズも多いなかで、チェダーチーズはさまざまな色をとっています。オレンジ色のものもあれば黄色のものもあり、見た目だけではなかなか見分けが付きません。ちなみにオレンジ色のものは、ゴータチーズと同じ植物色素で着色されています。

ゴーダチーズと並べて出すのなら、色合いの美しさを考えて、オレンジ色のものを選ぶとよいかもしれません。

もう一つ紹介しておきたいのが、「マリボー」です。これは同じセミハードチーズである「サムソー(デンマーク産)」と並んで取り上げられることが多いチーズで、非常に軽快でかろやかな味わいを醸し出します。少々の酸味が「食べやすさ」を演出しています。マリボーは野菜やベーコンなどに合わせやすく、料理にもよく利用されます。チーズフォンジュに使うと、よくとろけ、よく伸びるため、「チーズフォンジュの楽しさ」を味わっていただきやすいという特徴もあります。白ワインなどと相性がよいでしょう。

外見の面白さや知名度、食べやすさを中心として、飲食店で出しやすいセミハードチーズを紹介してきました。ただ、「もっと珍しいセミハードチーズを出したい」ということであれば、ミルクの風味ややナッツの香りを強く感じられる「サンネクテール(サン・ネクテールとも)」や、セミハードチーズながら濃厚な旨味で日本酒にもマッチする「ヴァレ ドッソー」や、イタリア生まれでほのかな甘みを抱く「フォンティナ」などを仕入れてもよいでしょう。このなかでもフォンティナは比較的購入しやすく入手も容易です。

好き嫌いの少ないセミハードチーズは、多くの日本人の舌になじみます。また、従業員にその保管や切り分けを指示することも難しくはありません。飲食店経営者にとって使いやすいチーズですから、入荷を検討しても良いでしょう。