「まぐろの一徹」魚の王様、本マグロ尽くしの居酒屋が秋葉原に!

約5千人の男女を対象として行われた、魚に関するあるアンケート調査によると、「好きな魚はなんですか?」という問いに対し、「マグロ」という回答が総計の67%を占め、1位を獲得した。「やっぱりね~」という結果だ。スーパーの鮮魚コーナーや魚屋の店頭で、マグロがもっとも広いスペースを陣取っているのも頷ける。

マグロの主な種類は、クロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガの5種類。本マグロとも呼ばれるクロマグロは、マグロ類の中でも最高級品。魚体の色と、その希少価値の高さから、「黒いダイヤ」という別名もあるほどだ。その本マグロ好きを、必ずや虜にするであろう居酒屋、“本マグロ尽くし”の店が東京・秋葉原にある。

JR総武線・秋葉原駅で下車し、昭和通り口の改札を出る。昭和通り沿いに左折して60メートルほど行くと、藍色で描かれたイキのいいマグロのイラストの上に、「まぐろの一徹」の文字が躍る大きな看板が左手に見えてくる。エレベーターで2階へ上がり、店内に入る。正面がカウンター席になっていて、左手は和モダンな感じのダイニング。カウンターの向かいには、さまざまな銘柄の日本酒の一升瓶がずらりと並べられている。入口の右側には落ち着いた雰囲気の個室が配置され、一番奥には大人数での宴席にぴったりの掘りごたつ席がある。

店長さんは「ポニョ」と呼ばれていた。マグロ屋の魚の子だ。忙しそうなのに、話しかけるといつもほのぼのとした笑顔で応えてくれる。ポニョという呼び名がよく似合う。「まぐろの一徹」のおすすめを尋ねると、「本マグロ5点盛りは絶対食べてください!」とポニョさんは自信たっぷりにいう。

「生ビールは290円、ハイボールは180円です」。ハッピーアワーとかではなくて、オープンから閉店時間まで、いくら飲んでもこのプライス。お通しとは思えないほどの量とおいしさに嬉々としながら、マグロの竜田揚げをつまみに生ビールを飲んでいると、「お待たせしました。本マグロ5点盛りです。左から、大トロ、ほほ肉、中トロ、脳天、赤身です」。ポニョさんがテーブルにおいた皿には、つややかな鮮紅色に輝く5種類の部位のマグロの切り身がのっていた。

まぐろの一徹

「お好みでお使いください。自家製のポン酢ジュレ、ワサビ、ピンクソルトです。ポン酢ジュレは、ポン酢に柚子コショウと白だしを混ぜてつくってます」。なるほど~、マグロの刺身というと、赤身、中トロ、大トロくらいしか思いつかなかったが、いろんな部位の食べ比べね~。しかも、塩やポン酢ジュレをつければ、いつもと違った味わいが楽しめそう♪ これはちょっとワクワクする! 

まずはほほ肉からいただこう。あたりまえだけど、1本のマグロに2つしかない希少な部位。刺身でいただくのは初めてだ。ほほ肉に、ポン酢ジュレをのせて口に運ぶ。一口噛むと、脂の旨みがジュワ~ッと口中に広がる。その脂と、ポン酢ジュレに入っている柚子コショウのさわやかな辛みが合わさって、なんともいえない風味を醸し出す。歯ごたえがしっかりとしていて、馬刺しを食しているような食感だ。

次に、もっとも気になっていた脳天を。TVの旅番組かなにかで、神奈川の三崎港を訪ねたレポーターが、マグロの脳天の刺身を食べて感動していたシーンを思い出した。1本の本マグロから、わずか0.5%しかとれないという。肉厚な切り身にワサビをのせ、しょう油を少しつけていただく。ねっとりとしたやわらかな舌ざわり。脂は少なめだがマグロの旨みが凝縮している。

桜色に美しく輝く大トロには、ピンクソルトを少々。ピンクソルトはヒマラヤの岩塩。素材本来の味を引き出してくれると評判の塩だ。口に入れるととろ~りと溶けて、上品な脂の旨みが口いっぱいに広がる……。舌に残る大トロの余韻に、きりっと冷えた「黒帯 特別純米」を流し込めば、もう無上の幸福! う~~ん、「本マグロ5点盛り」は楽しい!! マグロ好きを満足させてくれる一品だ。無粋な話だけど、これが一人前690円はお買い得♪ 

まぐろの一徹

マグロといえば、中落ちも外せない。「まぐろの一徹」では、これがなんと骨ごとド~~ンとテーブルにおかれる。ハーフサイズといっても、30センチメートルほどの長さ! 4人前は優にある。これが1,280円。各自がスプーンですくって食べるのだ。子どもたちの手巻き寿司パーティーなんかにこれが登場したら、もう大ウケ大喜び間違いなし! 大人だって、結構楽しい♪ オモテだけでなく、ウラ側にもビッシリ身がありますのでご注意を。

「もういい加減、マグロ飽きてきたね~」なんてことはいわせません。マグロの魅力は無尽蔵。「まぐろの一徹 人気メニューBEST5」にもランクインされている、「ほほ肉のレアステーキ」「マグロのなめろう」に加えて、「マグロと玉ねぎの串かつ」「マグロのテールステーキ」と、おすすめしたいメニューは盛りだくさん♥ “マグロ尽くし”と聞いて、メニューのバリエーションに不安を抱いていた私だが、マグロだけで十分であることを思い知らされたのである。ところが「まぐろの一徹」には、串焼きや冷やっこ、お新香などなど、普通の居酒屋メニューまである。だから絶対に飽きることはないのだ。心配なのは唯一、人気メニューの品切れ。年中無休で毎日16時から営業しているのだから……。予約をして、できるだけ早い時間帯に行くことをおすすめします!