居酒屋の2時間飲み放題と3時間飲み放題は大きな違い!

居酒屋での宴会となれば、「飲み放題」が定番だ。この飲み放題、ほとんどの店が2時間制となっている。一見かなりお得に感じるのだが、これが実に幹事泣かせ、さらに財布にやさしくないシステムなのである。

「では、今から2時間でお願いします。ラストオーダーのときにお声掛けしますね」店のスタッフが時計を見ながら言う。定刻にメンバー全員がそろうかどうか、幹事はスタートの時点から、まずはハラハラさせられる。ようやく全員がグラスを手にし、「お疲れさま~」と乾杯したところでほっと一息……。

ところで、1杯目が運ばれてきた瞬間から、スロットル全開の飲みモードに入れる人はほとんどいないのではないだろうか。大抵の人はゆっくりと飲みはじめ、「ほろ酔い→頭が軽くなる→ピッチが上がりはじめる→嫌なことが頭から消えはじめる→雑事はどうでもよくなる」という経緯を辿るように思える。そもそも「今夜は軽く1~2杯……」のつもりが、ほろ酔い気分になって頭が軽くなり、徐々にグラスを傾けるピッチが上がって3杯、4杯とグラスを重ねる、というのが酒飲みのパターンだ。そして、酒席が盛り上がるのは、ピッチが上がってきた頃からなのである。

2時間制の場合、「次の1杯でラストオーダーになります」と、店のスタッフから声がかかるのは、メンバーが打ち解けはじめ、酒席が盛り上がりを迎える頃合いだ。この状態でお開きにできる訳がない。幹事は急いで2次会の店を探し、予約を入れなければならない。なんとも慌ただしい。しかも、飲み放題の恩恵を受けた後に、通常料金という無慈悲なシステムの中で痛飲することになる。「飲み放題料金+通常料金」、結局は割高となってしまうのだ。

つまり「2時間飲み放題」というシステムは、酒飲みにとっては「寝た子を起こす」だけの中途半端な時間設定だといえる。「飲みたい心」にエンジンがかかるだけである。あと1時間あれば……。そう、「3時間飲み放題」であれば、全員が適当に酔って会話を楽しみ盛り上がることができ、幹事も安心して酒の席に参加できるのだ。3時間だと時間的にもちょうどいい。7時からスタートして10時でお開き。終電間際になることも、降りる駅を乗り越してタクシーで帰宅する、なんて無駄遣いをすることもなく、有意義な酒席だったねということになるのである。幹事を任されたら、まずは「3時間飲み放題」の居酒屋を検索しよう。