愛乃澤(あいのさわ)[相澤酒造:栃木県]

栃木県内で初めて純米酒を醸す

江戸時代末期の安政元年(1854年)に創業した酒蔵です。現当主で八代目を数えます。越後杜氏を招き、栃木県内で初めて純米酒の醸造を手がけた蔵元として知られています。年間の製造石数はおよそ380石という小さな蔵元ですが、人気は高く、銘酒「愛乃澤」を求める人は後を絶ちません。

県内唯一の女性杜氏が活躍

相澤酒造の杜氏は相澤晶子氏。先代とその妻にあたる当代当主の次女で、栃木県で唯一の女性杜氏です。これまで同蔵の酒造りを担ってきた越後杜氏のもとで厳しい修業を重ね、平成15年から酒造りを担う立場になりました。現在では南部杜氏資格を持つと同時に、女性でただ一人の下野杜氏でもあります。

上質な純米酒に定評

第44回栃木県清酒鑑評会では「県産米純米酒部門」で知事賞受賞し、「純米酒部門」でも会長賞を受賞しています。「地元を中心とするみなさまに愛される酒造り」が信条です。

名水の郷・佐野で「愛乃澤」醸す

相澤酒造のある栃木県佐野市は、日本名水百選の一つ、「出流原弁天池」があり、名水の郷です。蔵元はこの弁天池の近くにあります。

この水の恵みを生かした地元名物の一つに、青竹で打ち上げる「佐野ラーメン」があり、美味なことで知られています。今やその人気は全国区です。

敷地内の井戸水で醸す酒造り

酒蔵の敷地内には井戸があり、清流で知られる秋山川の伏流水を汲み上げ、仕込み水として使用しています。やや硬水で、発酵が進みやすいのが特徴。酒造りに適した水質です。この清冽で豊かな水の恵みを受け、銘酒「愛乃澤」は醸されています。

米の声を五感で聴いて仕込む

酒造りの信条は「米を愛で、水を愛で、心で愛でる手造りの酒」。杜氏の相澤氏が最も神経を集中させて行う作業の一つが、麹(こうじ)づくりです。長年の経験と類い希な感性をフルに使い、その年の酒の出来上がりをイメージしながら蒸米に麹菌をふりかけ、温度と湿度を五感で受け止めながら仕込みます。この作業によって、繊細で口当たりのよい酒が完成します。

さわやかなうま口の純米酒

相澤酒造の商品は、繊細でやさしい風味に包まれ、しなやかな芯の強さを感じる、女性らしさと細かい気配りを感じる味わいです。

代表的な銘柄は、毎日の晩酌で楽しみたい「愛乃澤 純米吟醸 純」。高品質ながらも価格はリーズナブル。「愛乃澤 特別純米 瓶火入酒」は、上品ですっきりとさわやかな香りが堪能できるうま口の純米酒です。米の深みを引き出しながら、さわやかな味わいにまとめ上げた一本です。

パーティーや贈り物用にも人気

大吟醸を思わせる香りと口当たりが味わえ、吟醸の爽やかさを楽しめる一本が「愛乃澤 吟醸 愛」です。薄桃色のボトルがおしゃれでかわいらしく、女性にも人気が高い商品です。また、「愛の澤 純米大吟醸 旭城」は、米だけで醸し上げた無添加の逸品です。