梵(ぼん)[加藤吉平商店:福井県]

いち早く全量純米造りにシフト

万延元年(1860年)は「桜田門外の変」が起きた年として日本の歴史に刻まれています。かつて庄屋や両替商を営んでいた加藤家の先祖は、この年に酒造りを始めました。

当時は「越の井」という銘柄名でしたが、昭和30年代に名前を刷新。現在は十一代目当主が代表銘柄「梵」を醸しています。近年、加藤吉平商店は業界に先駆けて全量純米造りにシフト。現在は無添加の純米酒のみを製造しています。

日本政府御用達の銘酒

「日本政府御用達の銘酒」と呼ばれる「梵」は、昭和天皇が即位する「御大典の儀」に採用され(当時の名称は「越の井」)、その後、政府が主催する国内外のさまざまな式典で、要人をもてなす酒として振る舞われています。

銘柄名「梵」に託された意味

サンスクリット語で「汚れなき清浄」を意味する銘柄名「梵」は、その音の響きから誕生や想像を意味する「BORN」にも当てはめられます。

白山連峰に源を発する伏流水

霊峰・白山連峰に源を発する伏流水が、地下180メートルもある敷地内の井戸からこんこんと湧き出ています。同蔵元はこの天然水を使い「梵」を醸しています。

「山田錦」と「五百万石」で醸す

加藤吉平商店は、「山田錦」の生産地としてはトップクラスの兵庫県特A地区産を使用。そして、地元・福井県産の「五百万石米」の2品種の酒米で酒を醸しています。酵母はすべて自社酵母です。

じっくり氷温熟成させてから出荷

「梵」ラインナップは、1年以上の長期にわたってじっくりと氷温熟成させてから出荷しています。最長で5年以上もの長きにわたって熟成させる商品もあるなど、酒質によって熟成温度と熟成期間を調整しています。

カンヌ国際映画祭の晩餐酒に選ばれる

代表銘柄「梵」の評判は、海を越えて海外からも聞こえてくるほど。コンテストでの受賞は枚挙に暇がありません。

例えば、平成10年のカンヌ国際映画祭の晩餐酒に「梵 氷山(ICE BERG)」が採用されました。日本酒としては初の快挙です。同じ年、カナダで開催された国際酒祭りで「梵 氷山」はグランプリを受賞。平成12年にロンドンで開催された国際酒祭りでは、「梵 吟の翼」がグランプリを受賞しています。北陸・鯖江市で醸された日本酒「梵」は、日本酒の魅力を世界に伝えています。