獺祭(だっさい)[旭酒造:山口県]

純米大吟醸酒に特化した酒蔵へ

昭和23年(1948年)、前身である「櫻井酒造」から改組。周辺の5つの造り酒屋が合併する形で「旭酒造」が誕生しました。

三代目当主になってから高級ラインの酒造りにシフト。酒造好適米の最高峰「山田錦」を50%以上磨いた純米大吟醸酒に特化した造り酒屋としてリ・スタートしました。その後、製造工程における精米歩合の極限に挑むなど、革新的な酒造りを実践しています。

「獺祭」は正岡子規の俳号に由来

旭酒造の本拠地は山口県岩国市の山間部、周東町獺越(おそごえ)にあります。同蔵元が手がける代表銘柄「獺祭」は同地名に由来するほか、俳人・歌人として名を馳せた正岡子規の俳号「獺祭書屋主人」に由来しています。

自社保有田で社員自ら栽培

自社保有田で社員自ら酒造好適米「山田錦」を栽培しています。田植えから収穫まで、農作業は社員総出で行っています。

酒米をとことん磨き、高度精白を突き詰める

「獺祭」ブランドは商品によって精米歩合と搾り方が違うだけで、酒米や酵母の種類、醸造方法はすべて同じです。
 その精米歩合は50%、39%、23%の3種類あり、中でも日本初とされる23%精米は発売当初、大きな話題になりました。例えば「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」は山田錦を極限まで磨いた意欲作。この他にも、精米歩合23%を切った「獺祭 磨き その先へ」をリリースするなど、同蔵元は酒造りの限界に挑戦することを忘れません。

遠心分離システムで香りを引き出す

通常、上槽の工程で酒をしぼるには、機械や人力で圧力をかけるのが一般的です。旭酒造はこの工程をゼロから見直し、遠心分離システムを導入しました。無加圧状態で醪(もろみ)から酒を分離するため、純米大吟醸酒本来の香りを引き出すことができます。

「四季醸造」で年に何回も

一般的な酒造りは年に1回、杜氏や蔵人の手によって冬期間だけ醸されますが、旭酒造の酒造りは「四季醸造」を実践しています。年に何度も醸される純米大吟醸酒造りは、常に清潔な製造環境と近代化された設備に加え、手間暇を惜しまない社員スタッフの手仕事によって成り立っています。

「獺祭」は海外でも根強い人気

国内のみならず海外でも人気の高い「獺祭」ブランドは、手に入りにくい酒の代表格として、日本酒ファンから珍重されています。同蔵元の公式ホームページでは、「獺祭の飲める店 海外版」「獺祭の買える店 海外版」を広くアナウンス。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど「獺祭」の取扱店は世界各地に及びます。