出羽桜(でわざくら)[出羽桜酒造:山形県]

日本酒ブームの火付け役

 創業は明治25年(1892年)。吟醸酒をいち早く世に送り出し、かつての日本酒ブームの火付け役となった知る人ぞ知る酒造です。

舞鶴山の桜のように

 代表銘柄「出羽桜」の名は、天童市の中心部にある舞鶴山(天童公園内)に咲く桜の花にちなんで付けられました。舞鶴山の頂からは月山や朝日連峰、最上川が一望できるなど観光名所の一つにもなっています。地域のシンボルは市民の憩いの場です。

業界に先駆けて世界へ

 同蔵元は平成9年から世界へ進出。業界に先駆けた戦略的な取り組みはヨーロッパ諸国(フランス、オランダ、ドイツ、スイスなど)から始まり、現在はアジア(香港、シンガポール、インドネシアなど)やオーストラリア、アメリカに向けた輸出に力を入れています。

 「出羽桜」は、世界最大級の酒類品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ 2008」のSAKE部門において最高賞を受賞するなど、国内はもとより海外での評価も高まっています。

2つの私設美術館

 昭和63年(1988年)、三代目・仲野清次郎氏が蒐集した陶磁器や伝統工芸品などを展示する「公益財団法人 出羽桜美術館」を開館。平成5年には分館として「斎藤真一 心の美術館」をオープン。酒造りのみならず文化事業にも力を入れています。

豊かな水が農業を育む

 山形県のほぼ中央に位置する天童市は、奥羽山脈に端を発する立谷川や乱川などの扇状地で、西に最上川が流れています。古より水が豊かなことから、果樹や稲作に代表される農業が盛んです。「出羽桜」はそうした恵まれた自然環境の中で醸されています。

「出羽燦々」など地場産の酒米で

 山形県が開発した酒造好適米「出羽燦々」など、原材料の多くに地場産の米を使い、地元の蔵人が丹精込めて醸しています。

完全手づくりで醸される「出羽桜」

 自社精米所を完備し、自ら精米した地場産の酒米を使い、手間暇を惜しまず完全手づくりにこだわっています。同時に、安定感のある酒質を保つため、大型冷蔵庫ならびに倉庫を完備。最先端の貯蔵管理体制を敷いています。

最高賞を受賞した純米大吟醸

 「出羽桜 純米大吟醸 一路」は、インターナショナル・ワイン・チャレンジでチャンピオンに輝いた銘柄です。酒造りの路一筋に打ち込む蔵人の決意が、その名に表現されています。

 味わいは大吟醸らしく芳醇で華やか。米のうま味が存分に引き出され、上品な甘さの中にキレのよさを感じる酒です。「出羽桜」ブランドの最高峰の一つです。