鳳凰美田(ほうおうびでん)[小林酒造:栃木県]

創業以来140余年

 看板銘柄「鳳凰美田」に代表される栃木県小山市の蔵元です。明治5年(1872年)の創業以来140余年、日光連山より流れる涵養された伏流水を仕込み水使い、地酒を醸してきました。

五代目当主の英断

 近年、五代目当主になってから、吟醸酒しか製造しない「全量吟醸醸造」に切り替え後、じわじわと注目を集めるようになり、現在では「鳳凰美田」の名とともに関東屈指の「吟醸蔵」として、首都圏をはじめ全国に知れ渡っています。

国際線の機内でも

 平成24年、「鳳凰美田」はJAL(日本航空)の機内でアルコール・メニューの一つとして提供されるようになりました。そのクォリティーの高さは多くの外国人に評価され、国内のみならず海外からの人気も高まっています。

美しい田園風景の中で

 「鳳凰美田」の名は、旧地名・美田村に蔵が建っていたことに由来します。その名の通り、現在でも豊かな田園風景の中で酒を醸しています。数年前までは年間数百石を醸す小さな酒蔵でしたが、酒造量は年々増加。現在では倍以上の酒を醸すなど、蔵元は成長し続けています。

有機米による酒造りを実践

 日光連山より流れる伏流水のほか、当主自ら酒米契約栽培者を探し求めるなど、素材へのこだわりは相当なもの。「若水」、「亀の尾」、「五百萬石」、「古代赤米」などの酒米を使い、また、JAS規格の有機米栽培農家とのネットワークを確立するなど、有機米による酒造りも実践しています。酒販店、地酒製造業者、愛飲家が協力して行う酒米づくりは恒例となっています。

手仕事へのこだわり

 伝統的な上槽方法である「袋絞り」で醪(もろみ)を絞るなど、機械に頼らない手仕事を貫く姿勢は同蔵元ならでは。綿の袋に入れ、自然のままに任せる絞り方は、手間暇はかかりますが雑味が入らず、ピュアかつフレッシュな味わいが引き出せます。

奥行きのある吟醸香が魅力

 完熟したフルーツを思わせる芳醇で奥行きのある吟醸香こそ、銘酒「鳳凰美田」の真骨頂です。伏流水のごとく涵養された味わいは、多くの日本酒ファンを魅了しています。

リキュール類も評判に

 最近ではウメ、モモ、ユズ、イチゴ、アンズなどの果樹を使ったリキュール類も数多く手がけるようになりました。小山市の隣、栃木市にリキュール専門の製造工場を新設。コアな日本酒ファンのほか若者や女性層など、幅広いユーザーに向けた商品開発に取り組んでいます。