一ノ蔵(いちのくら)[一ノ蔵:宮城県]

震災を乗り越えて

創業年は昭和48年(1973年)と、比較的新しい酒蔵です。平成23年に起きた東日本大震災で被災地になりましたが、地域社会とともに手を携え、復興の歩みを進めてきました。放射能被害に対する情報公開も積極的に行い、安全で安心して楽しめる酒を造っています。

「一ノ蔵を楽しむ会」を主催

同蔵元は、積極的に商品PRに取り組んでおり、札幌市や大阪市などの全国各地の主要都市で「一ノ蔵を楽しむ会」を開催しています。会場では同社の人気銘柄がずらり並び、代表銘柄「一ノ蔵」とともに楽しむ料理も用意。蔵元のスタッフによる説明や抽選会などを行っています。

酒蔵見学も実施

株式会社一ノ蔵は酒蔵見学も予約制で受け付けています。見学者専用に設けた回廊からは、窓越しに酒造りの工程が見られるほか、酒造りに使っている道具や解説パネルを展示しています。キッズ向けのクイズコーナーも用意しています。

貴重な自然環境に守られて醸す

同蔵元がある宮城県大崎市は、緑が豊かな穀倉地帯で、東部にある蕪栗(かぶくり)沼はラムサール条約湿地に登録されており、国内でも貴重な自然環境が残されています。

また、西部には鳴子峡があり、秋になると深さ100メートルに及ぶ大峡谷が美しい紅葉に染まります。同蔵元は、このような恵まれた環境に抱かれつつ、銘酒「一ノ蔵」を醸しています

環境保全と健康を重視した酒米づくり

株式会社一ノ蔵の農業部門と、同蔵元に酒米を供給している酒米研究会は、協働で環境保全型農業を進めており、環境保全米を酒米として栽培しています。

農薬や化学肥料に頼らない農業を目指し、環境や農産物への負担を極力減らすなど、食の安心・安全に関する取り組みは枚挙に暇がありません。

醸造発酵技術を駆使して醸す「一ノ蔵」

同蔵元は、伝統の技を守りながら、心を込めて質の高い酒造りに力を入れる一方で、新しいアイデアで商品開発に取り組むことでも知られています。その一つが低アルコール酒などの醸造発酵技術の応用です。

多くの酒通に愛されるロングセラー

独特のラベルとネーミングが印象的な「一ノ蔵 無鑑査本醸造 辛口」は、同蔵元の一番人気で、多くの日本酒ファンに愛され続けています。米に由来する素朴な香りがほんのりとたちのぼり、マイルドな口当たりが人気の秘密。本醸造でありながら、アルコール感を感じさせない味わいです。

新しい日本酒をいち早く提案

同蔵元は「発砲する清酒」の草分け的存在として知られています。「発砲清酒 すず音(ね)」は、日本アカデミー賞の乾杯酒でも採用されるなどの高い実力と実績を誇っています。ジューシーな香りと緻密な泡立ちで口当たりがよく、麹(こうじ)の甘みが広がります。日本酒が苦手な女性にも受け入れられています。