上喜元(じょうきげん)[酒田酒造:山形県]

5つの蔵元が合併して誕生

昭和21年(1946年)、老舗の造り酒屋がひしめく酒田市で、橋本酒造を筆頭に5つの蔵元が合併して誕生しました。「上喜元」は立ち上げ当初から名付けられた看板銘柄で、「飲むほどにご機嫌になれる酒であれ」といった思いが込められています。

吟醸酒を初めて世に送り出す

昭和60年ごろ、当時の日本酒は1級や2級などの級別制度で管理されていた時代で、吟醸酒は一般的ではありませんでしたが、同蔵元は全国で初めて、酒販店の支援を仰ぎつつ、吟醸酒を世に送り出しました。

県内屈指の吟醸蔵へ

かつては本醸造などの普通酒を数多く手がけていましたが、平成に入ってから吟醸酒主体の生産にシフト。以後、生産量の80%程度を純米酒や吟醸酒が占めるようになり、現在では県内有数の「吟醸蔵」として「上喜元」を筆頭に数々のブランド銘酒を醸しています。

「上喜元」は全国新酒鑑評会で5年連続金賞を受賞するなど、その安定した技術力は全国屈指。トップレベルの酒造りを実践しています。

米どころは水どころ

東北地方随一の穀倉地帯である酒田市は、良質の地下水に恵まれ、酒造りには最適な地域です。冬季の厳しい寒さは、発酵をともなう食品の製造にうってつけで、市内には味噌や醤油などの醸造蔵も数多く点在しています。

30種類もの酒米で多品種少量生産

庄内地方で生産される酒米「美山錦」「出羽燦々」をはじめ、「山田錦」「五百万石」など、およそ30種類もの酒米を使い分ける同蔵元は、多品種少量生産に徹しています。

力強い味わいの酒を

同蔵元は、天然の乳酸菌を利用した「生酛(きもと)造り」で酒を醸しています。天然酵母の力強さを存分に引き出すことで、華やかで力強い味わいの酒を生み出します。

緻密な製品管理体制

生酛造りなど手仕込みの酒づくりを実践する同蔵元は、冷蔵貯蔵にも徹底的にこだわり、緻密な製品管理体制を敷いています。

上喜元 純米大吟醸

山形県の酒米「出羽燦々」を40%まで磨いた「上喜元 純米大吟醸」は、数あるラインナップの中でも特に人気の高い一本です。吟醸酒ならではの奥深さとキレの良さが楽しめます。

梅を使ったリキュールも

酒米「雄町」で醸した純米酒に、自社生産の梅と福井県産の梅を使ったリキュール「上喜元 うめしゅ」。アルコール度数13%のコクのある梅酒です。