麒麟(きりん)[下越酒造:新潟県]

水資源に恵まれた環境の中で

明治13年(1880年)、同蔵元は「酒座・蒲原屋」の屋号で創業。阿賀野川(あがのがわ)と常浪川(とこなみがわ)が交わる、水資源に恵まれた環境の中で銘酒「麒麟」を醸しています。かつてこの地は、越後と会津を結ぶ河川港として栄えました。

同地に築かれた山城にちなんで

代表銘柄「麒麟」は、建長4年(1252年)に同地に築かれた山城「麒麟城」に由来します。また、中国の故事において麒麟は縁起の良い動物とされるなど、吉兆を表す言葉でもあります。

元酒類鑑定官が醸す酒

先代の佐藤平八氏と現社長の佐藤俊一氏は、親子二代にわたって国税局の酒類鑑定官を務めていました。農学博士の現社長は研究者としての横顔を持つ、いわば酒のプロフェッショナルです。鑑定官や農学博士としての知識・技術に加え、蔵人としての経験や感性を、自社の酒造りに存分に生かしています。

湿潤な環境が発酵を促進

阿賀野川と常浪川の2つの河川の合流点にあることから、季節を問わず、年間を通して霧が立ち込めやすい地域です。こうした湿潤な環境は、酒造りにおける発酵工程などにプラスに作用します。

安心・安全な酒米づくり

下越酒造は、同じ阿賀町内にある「麒麟山酒造」と協力・連携して「奥阿賀酒米研究会」を平成7年に組織しました。新潟県オリジナルの酒造好適米「越淡麗」の栽培など、安心・安全な酒米づくりに取り組んでいます。

酒造りは米磨きから

「酒造りは米磨きから」をモットーとする同蔵元は、清酒など普通酒の精米歩合を70~65%に保ち、一方、純米酒や吟醸酒などの高級ラインは60~35%を目安に丹念に精米しています。越後地方ならではの「淡麗辛口」の酒は、蔵人のこだわりと努力によって生み出されています。

万人に愛されるラインナップが充実

代表銘柄「麒麟」は、大吟醸からリキュールまで豊富なラインナップが揃っています。「ほまれ麒麟」は、季節や料理を問わず、いつでも気軽に楽しめるシリーズ。常温でも、冷やでも、燗酒でも、気分に合わせて飲み方も自由です。創業時の屋号を冠した「蒲原」は、古より伝わる伝統製法「寒造り」で醸した意欲作。味、香り、喉越し、後味に至るまで、バランス感覚を重視した同蔵元イチオシの新ラインナップです。