笹の川(ささのがわ)[笹の川酒造:福島県]

猪苗代湖畔で酒札登録後、郡山にて創業

笹の川酒造は明和2年(1765年)の創業ですが、実はさかのぼること50年、宝永7年(1710年)に猪苗代湖の南にあった山口家にて酒札を登録したという記録があります。その後郡山村(現・郡山市)に移り、酒造業の営業を始めました。現在の同社社長は、初代当主の朝之丞宗友氏から数えて十代目にあたります。

いち早くウィスキーなどの製造も開始

同蔵元の主力商品は「笹の川」に代表される日本酒ですが、昭和21年(1946年)にはウィスキーの製造も開始しています。その2年後の昭和23年(1948年)は、焼酎・アルコール製造の免許も取得。さらに昭和35年(1960年)になると、ジン・ウォッカ・リキュール類などあらゆる洋酒が含まれる洋酒類製造免許を取得しています。正統派の清酒蔵であると同時に、ウィスキーモルト貯蔵庫も所有している数少ない酒造会社の一つです。

飲む人の気持ちに寄り添う「笹の川」

同蔵元の酒は、「会話があり、料理があり、しあわせを感じ、悲しみを癒し、飲み手の気持ちに寄り添える脇役でありたい」という理念のもとに造られてきました。

自然豊かな経済の中枢都市で醸す

笹の川酒造のある郡山市は、福島県のほぼ中央に位置しており、吾妻山麓に抱かれ、水と緑に恵まれた、自然豊かなまちです。その一方で、約33万人の人口を擁しており、福島県経済の中枢機能を担っています。県庁所在地の福島市よりも人口は多く、商業や工業が盛んです。銘酒「笹の川」は、ここ郡山の大地と地元の蔵人によって育まれてきました。

高品質を証明する地元産酵母のラベル

原材料の選抜と酒の造りには一切の妥協を許さず、愚直に酒を造り続けてきた同蔵元。酒蔵のフラッグシップである大吟醸酒の瓶に貼られたラベル「うつくしま夢酵母認定証」は、福島県と酒造業者が共同で開発した酵母「うつくしま夢酵母」を使用しているという証です。このラベルが許されるには、酵母を使用しているというだけではなく、厳重な審査をパスしなければなりません。同ラベルはいわば「お墨付き」です。

一麹、二もと、三つくり

笹の川酒造は酒造りの工程において、麹(こうじ)造りを最も重要な作業と捉えています。醪(もろみ)の中で麹の力強い糖化を促すために、発酵のバランスを第一に考えた作業を行っています。

人気マンガに登場した「笹の川 ほろ酔」

同蔵元は、さまざまな品評会で多数の受賞歴を誇っています。「笹の川 ほろ酔」は、モンドセレクションで金賞に輝いた話題の銘柄で、酒を愛する人に人気のマンガ「レモンハート」にも登場した人気商品です。水あめを思わせる素直な甘さの中に、わずかな苦みを添えて、飲み口のキレを引き出しています。

多彩な商品がずらり勢揃い

実力を備えた日本酒だけではなく、ウィスキーや焼酎甲類および乙類、リキュール類など、幅広いお酒を製造、販売しています。また、同社のオリジナルスイーツ「酒ケーキ」なども好評です。