杉並木(すぎなみき)[飯沼銘醸:栃木県]

200年の伝統を継承する歴史蔵

飯沼銘醸の創業は文化8年(1811年)。栃木県栃木市西方町(旧・西方町)の地で、およそ200年に渡り地酒「杉並木」を醸してきた造り酒屋です。

越後杜氏から技を継承

杜氏は新潟県柏崎市から招き、約30年あまりの間、銘酒「杉並木」を醸し続けてきました。同蔵元では、この杜氏の後継の育成に力を注ぎ、地元・西方出まれの次期当主をはじめとする若手4人に、伝統の技を継承する取り組みを進めてきました。

地元が誇る西方米を積極的に使用

米は地元産の酒米を使うように心がけています。蔵を構えている西方は、「西方米」と呼ばれるほどのおいしい米ができる産地として知られる土地柄です。

日光杉並木街道の造り酒屋

同蔵元のある西方地域は、重要文化財である日光杉並木をはじめとして、良い杉が育つことで有名です。「良い杉が育つところでは良い酒ができる」と昔から言われており、西方地域は、杉の生育にも日本酒の醸造にも適した上質の水に恵まれています。「杉並木」の仕込み水は、自社敷地内の深井戸から汲み上げた天然水を使っています。

酵母を使い分ける

酵母は栃木県産業技術センターが毎年開発している酵母の中から、醸す酒質の目的に適うものを使用しています。

細心の注意を払って酒米を扱う

酒造りの工程において、酒米を洗米する「限定吸水」と呼ばれる作業があります。飯沼銘醸では「酒造りで最も気持ちが引き締まる瞬間」として、洗う時間には細心の注意を払っています。米を水に浸けて水分を吸わせる時間は、その日の天候や気温、湿度、水温など、さまざまな条件によって異なるため、こまめに様子を見ながら米の具合をチェックしています。

同蔵元最高レベルの絶品酒

飯沼銘醸のフラッグシップとして君臨する一本が、「純米大吟醸 杉並木 黄雲」。「最高傑作」と言い切る自信の証が、バランスよく重なり合う米のうま味と酸味です。口に含めば、ふくらみのある高貴な香味に包まれます。

これと同様に最高レベルとされるのが「杉並木 大吟醸」です。「山田錦」を贅沢にも38%まで磨き上げており、高度な伝統技術をもって、手間ひまをかけて醸し出しました。端麗で滑らかな口当たりと芳醇な香りが楽しめます。

地元西方のそのままの「姿」を表現

酒蔵がある西方地域に想いを込めて醸した商品が「姿」です。地元・西方で栽培した「山田錦」を使い、搾ったままを瓶に詰め込みました。その名前のとおり、まさしく「そのまんまの姿」の酒です。うま味と酸味のバランスが絶妙に調和し、果実のような馥郁(ふくいく)とした香りが口の中でふくらみ、キレもよい酒です。

「姿」のラインナップの特徴は、商品によってさまざまな品種の酒米を使い分けていること。純米大吟醸、純米吟醸、純米酒など、多種類にわたって構成されています。

また、季節限定酒で、姿の文字を後ろ側から印刷したラベルを貼った「うしろ姿」というユニークな商品もあります。