立山(たてやま)[立山酒造:富山県]

水と米に恵まれた穀倉地帯で酒を醸す

立山酒造の創業は文久元年(1861年)。庄川流域に開けた穀倉地帯にあり、良質の米と仕込み水に恵まれています。通好みの辛口酒として人気の「立山」は、富山県を代表する地酒です。

地元で圧倒的な人気を誇る

口の中ですっすっと流れるように進む銘酒「立山」は、地元で圧倒的な人気を誇ります。その証拠に、3万5000石の酒造石高の9割以上が富山県内で飲まれているという事実にあります。さらに、同蔵元の酒の年間生産高は、酒造りが盛んな北陸地方の中でも最大級です。

辛い酒ではなく甘くない酒

立山酒造の杜氏は酒造りにおいて、「辛い酒ではなく甘くない酒」を提唱しています。「ひとりでに喉へスッと通る酒が一番」という信念のもと、酒造りに力を注いでいます。

肥沃な砺波平野で「立山」を醸す

酒蔵は散居村で有名な砺波(となみ)平野の中にあります。同平野を流れる庄川の清冽な地下水をくみ上げて、仕込み水として使っています。

「山田錦」を使って美酒を醸す

「品質第一」をモットーに酒造りに励む立山酒造は、本醸造酒以上の酒は酒米の王者である「山田錦」をふんだんに使って美酒を醸すことで有名です。

時代に流されない味わいに徹する

「立山」が富山を代表する銘酒に成長した理由に、「端麗辛口」全盛の時代にあっても独自の酒造りの姿勢を貫いたことにあります。

その陰には杜氏である山岸誠一氏の存在があります。山岸氏はかつて新潟県醸造試験場で杜氏の育成に尽力した実績を持っています。その後、同蔵元の杜氏に就任。流行に左右されない酒造りに徹する中で、同蔵元の醸造技術にいっそう磨きをかけました。

旗艦ブランド「立山」

立山酒造の看板銘柄「立山」シリーズの中で、大吟醸酒は地元でも入手困難な人気酒として知られています。厳選された究極の好適米を高精白し、米のうま味を極限まで追求。芳醇にしてほどよい香りがたちのぼる、優美な一本に仕上げています。純米吟醸酒は濃厚な味わいなのに軽やかな後味が自慢。吟醸酒は端麗にしてまろやかな口当たりです。

ブランド「銀嶺立山 酉印」

もう一つのブランド、「銀嶺立山」は、晩酌用の定番酒として、地元で圧倒的な人気を誇ります。普通酒から、本醸造、純米酒、純米吟醸、大吟醸、純米大吟醸、生酒など幅広いラインナップで構成しています。

特に普通酒は、地元で「酉印(とりじるし)」と呼ばれ親しまれています。杜氏のこだわりである「ひとりでに喉へスッと通る酒が一番」という信念が生きた、飲み飽きしない味わいです。