天寿(てんじゅ)[天寿酒造:秋田県]

名峰・鳥海山のお膝元

明治7年(1874年)創業の同蔵元は、秋田県と山形県にまたがる名峰・鳥海山(標高2230メートル)のお膝元、由利本荘市矢島町地区で酒を醸してきました。鳥海山周辺は国定公園として整備され、その豊かな自然は県内屈指の観光スポットとして知られています。

百歳まで 美酒天寿

代表銘柄「天寿」には、「この酒で百歳まで 美酒天寿」という、蔵元の思いが込められています。その歴史をひも解けば、日露戦争の際、旅順攻囲戦において勝利を収めた乃木希典(のぎ・まれすけ)が「天寿」で祝杯を挙げたという記録が残っています。

季節ごとにイベントを開催

同蔵元では、日頃の感謝を地域や消費者に伝えるために、四季折々に自主イベントを開催中です。例えば春は「雪室解禁パーティ」や「落語と天寿を楽しむ会」、夏は「水源探索トレッキング」、秋は「天寿を楽しむ会」、冬は「蔵開放」などバリエーションも豊富。趣向を凝らした楽しいイベントは、蔵元のファンづくりにも一役買っています。

涵養された伏流水

寒さ厳しく、冬季の積雪も多い同地の仕込み水は、鳥海山に降り積もった万年雪に源を発する、涵養された清冽な伏流水です。

蔵人自ら手がける酒米づくり

「天寿」の原材料となる2種類の酒米「秋田酒こまち」と「美山錦」は、「天寿酒米研究会」が栽培しています。昭和58年(1983年)、蔵人を中心に設立された同会は、杜氏を筆頭に、頭、精米師、釜師、麹師、酒母師、醪師、槽師などのプロフェッショナルで構成され、後に地元農家ら協力者を巻き込み、かれこれ30年以上が経ちました。近年では無農薬栽培米も手がけるなど、一貫して良質の酒米づくりに取り組んでいます。

秋田流の「低温長期熟成」を継承

鳥海山に源を発し、地中深くから湧き出でる伏流水と良質の米を原材料に、ご当地・秋田流の「低温長期熟成」を継承しつつ、「天寿」は醸されています。

コンテストで上位入賞を果たす

「天寿」をはじめ「鳥海山」や「鳥海」などの各種ラインナップがあり、それぞれインターナショナル・ワイン・チャレンジやインターナショナル・サケ・チャレンジ、全米日本酒鑑評会などで上位入賞を果たしています。最近では地元・秋田や国内のみならず、欧米からも注目を集めるようになり、年々評価が高まっています。