甘エビ(ホッコクアカエビ)の旬

甘エビの旬は9~12月です

北海道オホーツク沿岸では、流氷が離れる3月になると漁が一斉に解禁となるため、この地方のものは3~4月も旬となります。

自己消化で甘くなる

生で食べると、グリシン、アラニンなどのアミノ酸に由来する甘みがあります。これが「アマエビ」と呼ばれる由来です。
この甘みは、獲れたばかりの極めて新鮮な状態では感じられないそうです。死後、多少時間が経ってから甘みが感じられるようになる理由は、自己消化の過程で、タンパク質が酵素によってアミノ酸に分解されるためです。
水揚げからの輸送時間などを考慮すると、店頭に並ぶ頃がもっとも食べ頃となっているようです。
ちなみに、冷蔵と物流が発展する以前は、殻のまま煮る「具足煮」が一般的でした。

オスからメスへ性転換

島根県以北の日本海沿岸から宮城県沖の太平洋、オホーツク海、ベーリング海、カナダ西岸までの北太平洋に広く分布しています。水深200~600mほどの深海の砂泥底に生息し、適した水温は0~ 8℃です。
産卵は春から夏にかけてで、日本海側の個体群は隔年でしか産卵しないことが知られています。
メスは受精卵を腹脚に抱えて、約10か月、孵化するまで保護します。
ホッコクアカエビは、雄性先熟。生まれた幼生はプランクトンとして浮遊生活を送り、成長して3歳でオスになります。その後、5 ~ 6歳でメスに性転換し、7歳で抱卵状態となります。寿命は11年ほどといわれています。

甘エビ(ホッコクアカエビ)の主な栄養成分

アミノ酸たっぷり

豊富に含まれるアミノ酸のうち、3割を占めるグリシン、アルギニン、プロリン、リジンの4つのアミノ酸は、お肌の水分や油分、弾力を保つために必要なコラーゲンの主原料です。

アスタキサンチンで老化予防

ホッコクアカエビの赤い色は、最近注目されているアスタキサンチンという成分です。アスタキサンチンには、細胞をサビつかせ、老化を進行させる活性酸素を抑える作用があります。

殻にはキチン

殻にはキチンという不溶性食物繊維が含まれており、便秘の予防や改善に役立つだけでなく、大腸ガンの予防やコレステロールを体外に排出する働きもあります。

ビタミンEが豊富

強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。

タウリン

タウリンは脳卒中、高血圧、心臓病の予防や、疲労回復、視力回復に有効とされています。

おいしい甘エビ(ホッコクアカエビ)の選び方

エビの仲間は頭から鮮度が落ちるので、スーパーなどでは鮮度が落ちると頭を切り落として販売します。
鮮度の高いものを見分けるポイントは、頭がついていて、しかも頭がぐらつかず、身にハリがあってしっかりしていて、殻が透明でツヤがあるものを選ぶことです。
ときどき、味に苦味のあることがありますが、これは酸化防止剤などの添加物が使用されているためです。
ホッコクアカエビは、網で揚げたそばから鮮度が落ちてしまいますので、船上で即冷凍するのが理想です。これをうたっているものを選べば、添加物の心配はありません。
冷凍加工されたものを解凍して販売している場合は、解凍の過程で生臭さが出てしまうことがあります。冷凍エビを購入して、自宅で正しい方法で解凍する方がよいかもしれません。

甘エビ(ホッコクアカエビ)の調理のポイント

冷凍エビの解凍方法
密閉袋に入れてボウルに立てかけ、袋の上から流水をかけます。水量は少なくてもOKです。自然解凍や冷蔵庫での解凍はおすすめしません。