アサリの旬

アサリの旬は、3~4月と、9~10月の2回です

アサリは春と秋に産卵します。産卵を控えた春先と秋口に、もっとも身が肥えておいしくなります。

アサリがとれなくなっている!

近年、アサリは全国的に減っています。1980~85年以前には全国で12~16万トンだった漁獲量が、最近では1/3~1/4の4万トン前後に激減しています。最近では韓国、中国、北朝鮮などの外国からアサリを輸入して、年間10万トン以上といわれる国内需要をまかなっています。アサリ減少の原因については全国それぞれの地区で異なり、たくさんとりすぎたためとか、埋め立てなどの開発でアサリがすんでいる干潟がなくなったため、漁場に泥が流入したため、害敵に食べられたためなどと言われていますが、正確にはわかっていません。

ストレスで殻の模様が変わる?

アサリの殻には様々な色や模様があり、遺伝と生息環境の両方の要因に左右されます。また、通常の海域でも、ストレスが加わると模様に変化が起きる場合があるといわれています。台風による大波で転がされたり、冬に海水温が大きく下がったりすると、貝殻の途中に「障害輪」という溝ができて、そこから先にできた模様が変わることがあります。外国産のアサリを、環境の違う日本の海に移して育てても、同じ現象が起こることが多いといわれています。

あさりの主な栄養成分

貧血予防

アサリが血液の赤血球を作る上で必要な鉄分や、生成に働くビタミンB12を多く含んでいるため、貧血気味の方にはおすすめです。

ビタミンB12がたっぷり

アサリはビタミンB12を沢山含んでいます。これには体内のDNA合成と調整、更に脂肪酸の合成とエネルギー産生に大きく関わるビタミンで、正常な細胞の生成や赤血球の生成を助けています。また、末梢神経を正常に機能させる働きもあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役立つといわれています。

動脈硬化や高血圧症を予防、滋養強壮

アサリはタウリンのほか、鉄や亜鉛などのミネラルを豊富に含み、コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧症を予防する効果や、滋養強壮にも効果があるといわれています。

おいしいあさりの選び方

模様がはっきりしていて、横幅のあるものがすっきりとした味でおいしいとされています。殻をかたく閉じており、塩水につけると、水管から勢いよく水をふきだすものが新鮮です。むき身の場合は、ツヤがありプリプリとした弾力があるものを選びましょう。

あさりの下ごしらえ&保存のポイント

アサリの砂抜き

砂抜きは、アサリが砂を吐きやすいように20℃位の塩水(1Lに対して30g位の塩)を用意し、底が平らな鍋か洗面器のようなものにアサリを平らに並べ、そこにひたひたに浸かる程度にその塩水を入れて、静かな暗いところに数時間放置しておきます。スノコのようなもので上げ底をしておくと吐き出した砂が下に落ちて、再吸入されるのを防げます。

冷蔵保存

冷蔵庫には入れないでください。

冷凍保存

冷凍する場合は必ず先に十分砂抜きをします。きれいに洗ってザルに揚げ、余分な海水を吐き出させます。ステンレス製などのバットに広げ、冷凍庫に入れて一気に凍らせます。凍ってから保存袋などに入れて冷凍します。(保存期間:1か月)

冷凍のアサリは凍ったまま加熱調理

冷凍されているアサリは必ず解凍せずに凍ったまま調理してください。解凍すると蓋が完全に開ききらない事が多いです。なるべく短時間で一気に過熱した方が蓋が綺麗に開きます。

あさりの調理のポイント

食べる1時間くらい前に塩水から出しておく

塩水から取り出してそのまま調理してしまうとアサリがたっぷりと塩水を貯めているので、出来上がりが塩辛くなってします。使う1時間程前にザルにあげ、殻をこすり合わせるようにしっかりと洗います。大きめのボールにザルをのせて、水を切ります。こうしておくと、アサリがたっぷりと塩水を吐き出します。余分に含んでいる塩水を吐き出させる事でアサリ自体の旨みが詰まった美味しい料理が作れます。

加熱しすぎると身が痩せる

酒蒸しでも味噌汁でもボンゴレなどにしてもそうですが、アサリの口が開いてからも加熱し続けるとアサリの身が痩せて固くなってしまいます。蓋が開いた時点で出汁も十分に出ているので、蓋が開いたら火を止めるか、アサリだけ取り出すようにしてください。取り出したアサリを仕上げの段階で戻すようにします。

むき身の場合

むき身は、身をつぶさないように、薄い塩水を張ったボウルに入れ、そっとふり洗いをし、殻などが混ざっていれば、除きます。塩水は、水につけられていたむき身の、余分な水をきる効果もあります。

酒蒸し

アサリはとても濃厚な旨みをもつ出汁がとれます。シンプルに酒蒸し、ワイン蒸しでとても美味しく食べられます。その時に出るだし汁が美味しいので、捨てないで活用しましょう。また、剥き身にして使う場合も、さっと軽く酒蒸しにして、蓋が開いたら殻からはずし、剥き身を蒸し汁に戻しておくようにします。

和食

味噌汁や澄まし汁をはじめ、炊き込みご飯や深川飯、佃煮などがおすすめです。

洋食

スパゲッティ・ボンゴレ、クラムチャウダー、ブイヤベースなどいろいろ使えますが、帆立などと同じように、アサリから取れるジューでソースを作ったりもします。