ブルーベリーの旬

国産ブルーベリーの旬は、6月〜9月です

ブルーベリーは、産地を替えながら年間を通じて安定して入荷されていますので、日本で生産するものも合わせて、1年中市場に出回っています。国産と輸入のブルーベリーでは、味や形にさほど差はありません。

●ブルーベリーの歴史

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の落葉性または常緑性の低木性果樹です。果実がきれいな青紫色をしていることで「ブルーベリー」という名が付けられました。
もともと北米に住むネイティブ・アメリカンが食用にしていました。ジャングルに自生するブルーベリーの果実をそのまま食したり、乾燥ブルーベリーにしたりなど、様々なメニューの食材として活用していたりしていたと言われています。

1620年、ヨーロッパ大陸からアメリカに移住してきた人々が、このネイティブ・アメリカンの人々から分けてもらったブルーベリーの乾燥果実やシロップを食べたのが、ブルーベリーの歴史のはじまりといわれています。
19世紀半ばまで、野生のブルーベリーは土地の保有者に関係なく、自由に採集されていましたが、1865年ごろに果実が軍隊に供給され始めたことをきっかけに商品として売買の対象になり、野生株の管理が始まったといわれています。

その野生種のブルーベリーを改良し、20世紀のはじめにアメリカ北東部で栽培されました。
日本には1951年(昭和26年)、北海道農業試験場がアメリカから導入したのが始まりといわれ、その苗が東京農工大学へと渡って本格的な栽培法が研究されるようになりました。1968年(昭和43年)には、東京都の小平市に日本初のブルーベリー農園が誕生し、1975年から本格的に栽培が開始されました。
1980年代に入り、栽培面積が拡大し、ブルーベリーの持つ機能性が評価されると、1997年(平成9年)に全国的なブームとなりました。その後、2000年代の健康ブームとともに、サプリメントや健康食材として有名になり、定着しました。

●ブルーベリーの産地

日本でブルーベリーの収穫量が多いのは、長野県、東京都、茨城県の順で(平成26年)、他に群馬・山梨・宮城などで収穫が多くなっています。長野県は昭和56年からずっと生産量1位で、加工食品やお菓子なども多く作られています。

東京都小平市、山梨県北杜市、茨城県つくば市では特にブルーベリーの栽培が盛んで、一般的に「日本三大ブルーベリーの地」として知られています。

世界でのブルーベリー(ワイルド、カルチベイト、ビルベリーを含む)の2004年から2013年の平均生産量のトップ5はアメリカ、チリ、カナダ、アルゼンチン、ポーランドとなっており、アメリカが圧倒的に世界一の生産量を誇っています。アメリカとカナダの北米エリアだけで全体の80%以上の生産量になります。

日本への輸入量はアメリカが一番多く、次いでチリ・メキシコ・カナダなどが多くなっています。(平成27年)

●ブルーベリーの品種

世界には約150種類以上のブルーベリーがありますが、育種は1900年代からアメリカを中心に始まり、現在においても毎年のように新品種が発表されています。

ブルーベリーは大きく野生種と栽培種にわけられます。野生種には野ビルベリー、ローブッシュブルーベリー、栽培種にはハイブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリーが分類されます。

米国農務省がスノキ属に分類した39種の植物のうちの20種の通称に「ブルーベリー」という単語が含まれています。その中でも経済栽培上重要な種類として、ハイブッシュブルーベリー、ローブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリーの3つが挙げられます。

この3つは、寒冷地に適するハイブッシュ、暖地向きのラビットアイ、寒冷地の荒れ地に自生するローブッシュという特徴があります。
ローブッシュブルーベリーは野生種で、北欧やアメリカ北東部からカナダ東部に広く自生しています。果実は小さく酸味が強いものが多いため、主に加工用にされているようです。

ハイブッシュブルーベリーは、粒が大きいのが特徴で、比較的涼しい地域が適地で、耐暑性はやや劣ります。ラビットアイブルーベリーは、ブルーベリーの中では比較的育てやすい種類です。樹勢は旺盛で生長が速いですが、耐寒性は弱いため、比較的暖地に向きます。

日本ではハイブッシュ系が主に栽培されています。寒さに強いハイブッシュは、北海道・東北・関東・北陸などで栽培され、粒が小さめで寒さに弱いラビットアイは、関東南部から中部・中国・四国・九州などで栽培されています。

●ブルーベリー狩り

国産ブルーベリーの旬である夏は、ブルーベリー狩りのシーズンでもあります。
やはり、もぎたての果実は格別ですよね。新鮮なブルーベリーがたくさん楽しめます。

ブルーベリーの1つの品種の旬といわれる時期は、約1ヶ月なんだそうです。
その為ブルーベリー農園では、旬の時期が異なる品種を何種類も揃えて栽培しているのだそうです。
ブルーベリー狩りの期間中(約2ヶ月半)は、行く時期によってちょっとずつ特徴の違うブルーベリーを楽しむことが出来ます。

美味しいブルーベリーを収穫するには、手で触って、ぽろりと落ちてくるもののほうが、完熟していて美味しい実です。
赤みが残っているものはまだ未熟で、手で触ったくらいでは落ちてきません。
実が割けていても、その裂け目がみずみずしい状態であれば熟しきってる実なので、その場で食べるのには最適です。

日本中、さまざまな地域で栽培されていますが、だいたい学生の夏休みの時期がブルーベリー狩りに最適な時期になります。
ブルーベリーは木がそれほど大きくなく、小さいお子さんでも自分で収穫できますし、果実も小さめなので摘みやすいです。
夏休みのご家族のイベントとしてもお勧めです。

●ブルーベリーは目にいい

ブルーベリーが目にいいのではないかと言われ始めたのは、第2次世界大戦中に、イギリス空軍のパイロットがブルーベリーのジャムを食べ続けた結果、「敵の飛行機がよく見えた!」「夜間飛行でも景色がよく見えた」と証言したことがきっかけなんだそうです。
この報告により、ブルーベリーを詳しく調べた結果、アントシアニンという青紫色の色素が、目の網膜の中に入っているロドプシンというタンパク質に働きかけるということがわかりました。ロドプシンの分解と再合成を繰り返すことで人は「ものを見る」ことが出来ます。ストレスや加齢などでその機能が低下しますが、アントシアニンはロドプシンに働きかけて機能を促進させます。

ブルーベリーの主な栄養成分

ブルーベリーにはポリフェノール成分が豊富で、特に青紫色の色素成分のアントシアニンが豊富に含まれています。
またビタミンEや食物繊維も多く含まれます。

ブルーベリーは害虫に強く、無農薬で栽培が出来るため、果皮ごと食べることが出来ます。皮と果実の間には特に栄養素が豊富に含まれるので、全ての栄養素が効果的に摂取できます。

●アントシアニンの効果

植物の青紫色は、たいていこのアントシアニンです。ブルーベリー、ぶどう、なす、さつまいもの皮などに含まれます。
アントシアニンの種類は500種類以上あるといわれており、特にブルーベリーやビルベリーはアントシアニンの種類と量が多いことが特徴的です。
ポリフェノールのひとつであるアントシアニンは、活性酸素を無害化し、ガンを予防する作用があることが明らかにされています。
また血管を広げて血液循環を良くします。高血圧の予防や血液凝固、血栓の生成も抑えると考えられています。
近視や白内障・眼精疲労を予防・改善する働きでも注目されています。ビタミンAと同じように、目の網膜にあるロドプシンという色素成分の再合成を促します。
また、アントシアニンが花粉症のつらい症状を緩和することもわかっています。

●認知症予防・記憶力を良くする効果

ブルーベリーの中には、老人性痴呆症に対して働きを抑える作用のある成分、フラボノイドが豊富に含まれています。
フラボノイドとは、身体に良いとして高く認知されているポリフェノールの1つです。アントシアニンやカテキンなどがその代表です。
海馬の脳神経栄養因子(BDNF)に作用することがわかり、若い人において、記憶力を良くする可能性が考えられています。
ポリフェノールは、抗酸化効果・がん細胞増殖抑制・C型肝炎ウィルス複製抑制・抗脂肪肝作用・血圧上昇抑制などにとても効果的です。

●ミネラルも豊富

ブルーベリーには、他のベリー類よりも多くの、亜鉛とマンガンが含まれています。
亜鉛は細胞の生成やタンパク質の合成に関わっています。不足すると免疫力が低下し、傷の治りが遅くなったり、味覚障害を引き起こす可能性もあります。マンガンは、カルシウム等とともに、骨の生成や分解など骨代謝に関わる成分であり、骨を丈夫にする働きがあり、また活性酸素を除去する働きもあります。

●腸内環境を整える

ブルーベリーの皮に食物繊維が豊富に含まれており、皮ごと食べることによって、摂取できる食物繊維の量が多くなります。
水溶性と不溶性の2種類の豊富な食物繊維が含まれており、食物繊維が豊富なことで有名なバナナと比べると、約2.5倍の量が含まれています。
水溶性食物繊維は腸内細菌により発酵して象徴の壁を適度に覆い、糖や脂肪の吸収速度を抑えて肥満や高血圧を予防します。不溶性食物繊維は大腸で水分を吸収して、老廃物を絡め取りながら便の量を増やし、排便を促進して、大腸がんのリスクを下げます。

●ブルーベリーの葉にも栄養いっぱい

ブルーベリーの葉には、ミネラル分・タンパク質・脂質・食物繊維などさまざまな栄養素が含まれています。中でもキナ酸・クロロゲン酸・プロアントシアニジンなどのポリフェノール成分が豊富に含まれており、その総量はブルーベリーの実に含まれるポリフェノール量遥かに上回るという研究結果もあるほどです。ブルーベリーの中でもラビットアイが有名で、日本でも希望性の研究が進んでいます。

またビルベリーの葉は、カテキンやプロアントシアニジンのほかアルブチンなど美容に優れた成分が豊富で、ハーブティーとして親しまれている他、化粧品の原料としても利用されています。

おいしいブルーベリーの選び方

全体的に濃い紫で黒に近いくらい色づいているものがいいでしょう。
大粒で少し平たく、そして皮に傷やへこみのない、ハリがあるものを選びましょう。

ブルーベリーの表面にある白い粉は、ブルームという果実自身が作り出す物質です。
ブルームは水をはじいたり、病気などから果実を守る働きをしています。果実にとってはとても大切な物質です。ブルームは新鮮さの目安にもなります。食べる直前まで洗い流さない方がいいでしょう。

ブルーベリーの保存のポイント

ブルーベリーは日持ちが悪いので、手に入ったらすぐ冷蔵庫に入れ、なるべく早く食べきりましょう。1週間が目安です。
すぐに食べない場合や、食べ切れない分は、冷凍保存しましょう。約1年は保存することが出来ます。
水洗い後、ペーパータオルでしっかり水気をとり、フリーザーバッグに入れます。解凍して食べても、そのまま食べてもおいしくいただけます。
またジャムやソースなどに加工するのもいいでしょう。

ブルーベリーは、冷凍をしても味や栄養成分が損なわれることがほとんどありません。冷凍することで、ビタミン類の栄養成分はそのままに、アントシアニンの栄養価がアップするとも言われています。

ブルーベリーの調理の方法と主な料理

ブルーベリーは皮ごと食べられるのが最大の魅力で、なんといっても生で食べるのが一番美味しいです。
ドライフルーツにしたり、ジャムに加工してヨーグルトに添えたり、ケーキに利用したりすると、色も鮮やかで楽しく食べられます。
 
野生ビルベリーの果実は特にアントシアニンが豊富なことから、生で食べるほか、サプリメントの原料として広く知られています。

●朝食にブルーベリースムージー

ブルーベリーとバナナ、それと牛乳または豆乳をミキサーで混ぜて作ります。
栄養豊富で、食物繊維も摂れるので、朝食やダイエットにぴったりです。

●ブルーベリージャム

ブルーベリーと砂糖、レモン汁で簡単に作れます。
香りよく仕上げるのなら、ちょっと時間はかかりますが、生のブルーベリーを使って鍋でじっくり。
簡単にさっと作るのなら、冷凍のブルーベリーを使って、レンジで約10分。
タッパーや瓶などに入れて冷蔵保尊して下さい。約1週間ほどもちます。

●チーズケーキ・レアチーズケーキ

ブルーベリーはクリームチーズとの相性がいいので、チーズケーキもお薦めです。焼いても冷やしてもOK。