カジキの旬

カジキの旬は10月~6月です

マグロとは全く違う魚

カジキマグロという呼び名で取引されることも多いのですが、マグロとの類似点が多いことからつけられた俗称であって、先述した通りマグロとは別種です。
「カジキ」という和名は、その吻(ふん)で舵木(船の舵をとる硬い木板)を突き通すことから舵木通し(カジキドオシ)と呼ばれ、それを略したものとする説があります。かつおを襲うことから「カツオクイ」とも呼ばれる種類もいます。

大型肉食魚

カジキは、スズキ目カジキ亜目に分類される魚の総称です。温暖な海を高速で遊泳する大型肉食魚で、いずれも上顎が剣のように長く鋭く伸びて吻を形成しており、食用やトローリングによるスポーツフィッシングの対象魚。全世界に10-12種が分布し、このうち日本近海にはメカジキ、マカジキ、バショウカジキ、フウライカジキ、シロカジキ、クロカジキの6種が生息しています。

かつては、鯛と並ぶほどの高級魚

富山県などで「カジキマグロ」と呼ばれるのは主としてメカジキです。まぐろと同格に扱われており、肉は淡白でしっとりしてソフトな質感が特徴で、刺身や鮨だねになるほか、漬け魚やしぐれ煮にされます。特に生食ではきれいな薄桃色と舌の上でとろけるような食感が絶妙で、「メカ」と呼ばれて、かつては鯛と並ぶほどの高級魚として扱われていました。

通は「二の切れ」

カジキの部位は頭の下の方からおよそ30センチ間隔で「一の切れ」「二の切れ」と呼ばれ、尾の部分の「五の切れ」まであります。場所によって味に違いがあり、鮨店では「二の切れ」に人気があります。また一本からわずか(5%ほど)しか取れない腹身は脂が乗り、「メカジキハラ身」と呼ばれて知る人ぞ知る存在。魚通にはこたえられないまったりした味わいです。

カジキの主な栄養成分

メカジキには、DHA(ドコサヘキサエン酸)、カリウム、ビタミンD、グルタミン酸が多く含まれています。

高品質のタンパク質

タンパク質やビタミンCも他の魚に比べて多く含まれています。ただ、脂質が少なくなっているため、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)といった多価不飽和脂肪酸の含有量も他の魚に比べて少なくなっています。

高血圧やむくみ予防にカリウム

カリウムはミネラル(無機物)の一種で、野菜・いも類・果物などに多く含まれており、一般的にはナトリウムの排出を促し血圧を正常に保つ成分としてよく知られています。高血圧やむくみ予防に効果があるとして挙げられる成分です。

ドコサヘキサエン酸(DHA)

DHA(ドコサヘキサエン酸)は多価不飽和脂肪酸の一種で、EPA (エイコサペンタエン酸) と同様、主に魚に含まれる必須脂肪酸の一つです。 DHAは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の予防・改善の効果が期待できます。 また、脳の神経細胞の働きに関係している脂肪酸であるとされ、脳の働きを活発にする栄養素としても知られています。

ビタミンD

脂溶性ビタミンの1つで、成長促進、特に骨や歯にカルシウムの沈着を促すビタミン小腸でカルシウムの吸収を促進させたり、腎臓での再吸収を促す働きがあります。

おいしいカジキの選び方

塩焼きなど、加熱調理されることが多いため、脂がのった魚を選ぶとよいでしょう。鮮度が落ちてくると、脂分が固まり、乾いた感じになるため、表面がプラスチックのように見えるものは避けましょう。新鮮なメカジキは、血合いの色がきれいな赤をしています。水分も多く含んでおり、みずみずしさを感じるものがおすすめです。赤色をしている血合いは徐々に凝固し黒みを帯びてくるため、変色して固まって見えるものは味が落ちます。