カンパチの旬

カンパチの旬は8~11月です

カンパチは「出世魚」

関東では35cm以下を「ショッコ」、60cmまでを「シオゴ」、80cmまでを「アカハナ」、そして80cm以上のものを「カンパチ」と呼びます。
関西では60cmまでを「シオ」、60cm以上のものを「カンパチ」と呼びます。
稚魚はブリと同様に流れ藻に付くことから「モジャコ」(藻雑魚)と呼ばれます。

養殖が盛んです

おいしいのに漁獲量が少なく高価、しかも成長が早いというカンパチはまさに「養殖向き」でした。長崎や宮崎、鹿児島などで養殖が盛んに行われています。養殖技術の進歩は目を見張るスピードで、歯ざわりは天然物には及ばないものの、その食感は肉薄しています。効率的な生産が可能になったことで、魚価は飛躍的に下がりました。今や飲食店ばかりでなく、小売店でも刺身の定番品となりました。ただ、脂分が天然物に比べてかなり多いため、身が白く、触るとねっとりしています。

よくいわれるブリとの違い

カンパチとブリ、ヒラマサの3種はとてもよく似ています。いずれも、スズキ目アジ科ブリ属に分類され、種がカンパチ、ブリ、ヒラマサです。3種を合わせて“御三家”と呼ぶことがあり、寿司ダネとしてもおいしく人気があります。
外見での特徴は、ブリは魚体に厚みがあり、頭が大きく、体側の黄色い線がうすく、口角の形が鋭角です。ヒラマサは魚体が平たく、頭がブリより小さく、体側の黄色い線がはっきりしています。カンパチは頭頂から目を通り上顎に達する黒褐色の帯模様が斜めに走っていて、これが正面から見ると漢字の「八」の字に見えます。
ブリの成魚は最大で全長150cm、体重40kgの記録があります。カンパチの記録は最大で全長190cm、体重80.6kg、ヒラマサは約150種を含むアジ科魚類の最大種で、全長250cm、体重96.8kgの記録があります。
一晩寝かせてから刺身にすると、ブリの身はずいぶんやわらかくなりますが、カンパチとヒラマサはかなりかたく、コリコリとした歯ごたえです。

カンパチの主な栄養成分

タンパク質が豊富

必須アミノ酸をバランスよく豊富に含んでいます。

肌のビタミン「ナイアシン

別名ビタミンB3、血行をよくし肌を健康に保つ働きがあることから、肌のビタミンとも呼ばれています。皮膚の修復のほかに粘膜の回復も手伝ってくれるので、口内炎など粘膜の弱い人は積極的に摂りたい食材です。胃腸や神経の働きを正常に保つ機能もあります。
また、血糖値を下げる働きをするインスリンの合成に欠かすことができない栄養素です。

カリウムの含有量は青背魚のトップレベル

カリウムは多くの酵素を活性化させることで、筋肉のエネルギー代謝を促進し、神経伝達を助ける働きがあります。カリウムが不足すると、筋肉の収縮が円滑に行われなくなり、心臓での不整脈を引き起こします。
また、カリウムには腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制する働きがあるので、余分なナトリウムを尿として体外へ排泄するのを促します。血圧が高めの人におすすめの食材です。

カルシウムとビタミンD

カルシウムが豊富に含まれていますので、骨粗しょう症の予防にぴったりの食材です。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれています。

ビタミンB12で貧血予防

ビタミンB12は、赤血球の生成や神経細胞を修復する機能があります。貧血の予防に効果的な食材です 。

DHAとEPAがたっぷり

脳や神経組織の発育・機能維持に不可欠なDHA(ドコサヘキサエン酸)と、血管を柔らかくしなやかにするEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。

おいしいカンパチの選び方

2~3kg程度で、活け締めされたものがおすすめです。全体にぬめりが残り、腹に張りがあってしっかりしているもの、エラの中が鮮紅色のものを選びます。
天然物は体が引き締まっていてスリムで、尾の中心は鋭く切り込みが入ったような形をしています。身の色は天然物がややピンクがかっているのに対して、養殖物は脂がのって白っぽい色をしています。