毛ガニの旬

毛ガニの旬は穫れる場所によって違います

毛ガニの旬は獲れる場所によって違うため、冬と言う人や夏と言う人もいますが、それぞれの産地で獲れる時期が旬と言えるので、強いて言うなら春から夏にかけてはオホーツク産、夏は胆振や白老町など噴火湾、秋は釧路および根室沿岸、冬は十勝沿岸、岩手は冬がそれぞれ旬となります。産地以外の地方では、活けやボイル、冷凍など様々な形で流通し、常に旬の産地から入ってくるので通年美味しい毛ガニが食べられます。

幅広い地域に生息

毛ガニはベーリング海東部から朝鮮半島東岸までの北太平洋の広い海域に分布するクリガニ科のカニで、日本では北海道沿岸各地から太平洋側では茨城県まで、日本海側では島根県まで分布し、水深30-200mほどの砂泥底に生息しています。

オスの方が大きい

大きさはオスが甲長15cm、メスで甲長12cmとオスの方が大きくなります。ズワイガニやタラバガニなどと比べると脚が短く、ずんぐりした体型で、脚も含め全体が短い剛毛で覆われ、それが名前の由来となっています。北海道では「オオクリガニ」とも呼ばれています。

生息地域で異なる産卵期

毛ガニの生態はまだまだ不明な事が多いようですが、北海道の公式サイトによると『交尾期は釧路以西海域では7~翌3月、噴火湾では6~12月で、産卵期は前者が7~8月と11~翌4月、後者が1~3月』となっています。

資源保護のための厳しい漁獲規制

毛ガニはかつて大量に漁獲されていたようですが今ではその10分の1程に減ってしまったようです。将来に向けての資源保護が必要となり、現在では様々な厳しい規制が行われています。漁獲方法は傷付けずに生け捕りできる「蟹かご漁」に限定、メスガニ、甲長8cm未満、そして脱皮直後のカニ(水ガニ又は軟甲ガニ)はリリース、漁のできる船の隻数、漁期中の水揚げ総量、1隻が使えるカゴの数にいたるまで厳しく規制されています。

主な産地は北海道沿岸各地と岩手県

国内の毛ガニは主に胆振、日高、網走、宗谷、十勝・釧路などの北海道沿岸各地と岩手県で主に漁獲されています。

産地で異なる漁期

北海道でも各地で漁期が異なります。それぞれの漁期は胆振が6月~7月、登別から白老町沖でも7月中旬から8月中旬、日高12月~翌4月、網走から宗谷にかけてのオホーツク沿岸は流氷が明けてからとなり、網走3月~8月、雄武町3月下旬~7月下旬、宗谷3月15日~8月21日、十勝・釧路1月~3月・9月~12月。そして、岩手県が12~3月と場所を変えながらほぼ通年どこかで水揚げされています。

毛ガニの主な栄養成分

強い抗酸化力のアスタキサンチン

カニ身の赤い色はアスタキサンチンという色素ですが、これはβ-カロテンやリコピンなどと同じくカロテノイドの一種で高い抗酸化作用を持ち、血管を健康に保ったり、免疫力を高める効果があるとされています

おいしいケガニ(毛蟹)の選び方

生の毛ガニを買う場合は必ず生きているもの、それもなるべく元気な奴を選びます。死んでいるものはいつ死んだものかも分からず、死後劣化が早いことを考えると避けるべきです。毛ガニはズワイガニ等と比べると脚の身など食べられる部分が少ないです。出来れば少しでも身やミソが詰まっているものを選びたいですね。手で持ってみてしっかりと重みを感じるものを選ぶことと、甲羅が硬いものを選びましょう。フカフカと弾力があるものは脱皮してからの時間が浅く、「水ガニ」と呼ばれ、産地では好んで食べる人もいるようですが、身やせしていたり、ミソが少ない物が多いようです。

ケガニ(毛蟹)の下ごしらえ&保存のポイント

ほぐして料理に

毛ガニは主に茹でるか蒸して、身をほぐすようにしてそのまま食べたり、様々な料理に使ったりします。もちろん新鮮なものは刺身でも食べられます。ただ、ズワイやタラバと違い、脚の部分は小さく、刺身にするにはちょっと身が小さい気がします。カニミソは生より加熱したほうが美味しいと思います。

毛ガニのゆで方

活きた毛ガニを自分でゆでる場合は、まずカニをたわしなどを使って軽く表面の汚れを落とします。次にゆでる際に脚が取れてしまったりするのを防ぐ意味でも脚を輪ゴムなどで胴とくっついた状態にまとめておきます。茹でる塩加減は海水と同じくらいで、3%ほど(水1Lに対し塩約30g)の塩を加え沸騰させてからカニを投入します。塩が薄いとカニから旨みが茹で汁に溶け出してしまうので注意してください。茹で時間は投入後、再び沸騰してから20分ほど(大きさによって小さいものは短く、大きい物は長く5分程度調整)茹でます。カニは念のため甲羅を下にしてゆでましょう。

毛ガニの調理のポイント

茹でガニ(蒸しガニ)の主な食べ方

茹でるか蒸したものを、身を取り出して様々な調味料と薬味を付けて食べます。

茹でガニ(蒸しガニ)のカニ身の使い方

カニ身を使って色々な料理が作れます。代表的なものはかに玉やカニコロッケ、甲羅を器に使ったグラタン、ほぐし身で色々な和え物やサラダなど。