コノシロ(コハダ)の旬

コノシロの場合、どの成長期を求めるかによって旬は異なります

シンコは7~8月、コハダは8~9月です。成魚のコノシロは、11~2月となります。

出世するほど値が下がる

成長段階に応じて呼び名が変わる、いわゆる出世魚の一つです。4~5cmまでの幼魚を「シンコ」、7~10cmぐらいのものを「コハダ」、13cm程度を「ナカズミ」、15cm以上は「コノシロ」と呼びます。
ただし、成長するにつれて価値が下がってしまいます。それは、鮨ネタとして小さいほうが好まれるためです。
とくに東京では、初物のシンコはキロ当たり2万円以上の値が付いたりするようです。

武士は食べてはならぬ魚

大昔から人里近くに住み、容易に手に入るため、長い間雑魚扱いされてきました。
コノシロの由来は、飯の代わりになるほど獲れたことから、「飯(コまたはコオ)」の「代(シロ)」で「飯代魚」となったといわれています。
この名前が災いして、コノシロを食うは「この城を食う」と同音で縁起が悪い、ましてや「この城を焼く」など言語道断。という訳で、「武士は食べてはならぬ!
とお上から禁止されていました。
現代では、出世魚なので縁起がよいということで、「コハダの粟漬」はおせち料理には欠かせません。

コハダは江戸前鮨の真骨頂

江戸時代の後期になって、「塩をして酢で締める」というコノシロの調理法が発明されました。これが古鮨(なれずし)と結びついて、江戸末期には江戸前の握り鮨の主流となっていくのです。
コノシロを食べることを禁じられていた武士たちは、町民たちが「コハダ」と呼んでいるのを耳にし、食べ始めたとか……。それ以来、江戸では成魚でもコハダと呼ぶのが慣わしになっているようです。
さて、江戸前鮨では「鮨は小鰭(こはだ)に止めをさす」といわれます。コハダの塩加減、酢締めの加減は鮨職人の腕の見せどころ。鮨屋の看板にかかわります。江戸前鮨の真骨頂、それがコハダなのです。

コノシロ(コハダ)の主な栄養成分

生活習慣病の予防に最適

動脈硬化を予防する働きのあるEPA(エイコサペンタエン酸)、脳や神経組織の発育、機能維持に不可欠な成分であるDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいます。

骨粗しょう症の予防に

骨を強化するカルシウムがとても多く含まれています。さらに、その吸収を助けるビタミンDも豊富です。

老化防止に

若返りのビタミンといわれる、ビタミンEが豊富に含まれています。

おいしいコノシロ(コハダ)の選び方

肌が銀色で身に張りがあり、目が黒々と澄んでいて、エラが赤く鮮やかなもので、なるべく小さいものを選びます。