ムール貝(ムラサキイガイ)の旬

ムール貝の旬は6月から12月です

三陸産の旬は10~12月です。広島産の旬は6~9月です。
モン・サン・ミッシェル産の採取期間は、7~12月です。

国産のムール貝

ムール貝(ムラサキイガイ)は、イガイ目イガイ科に属する二枚貝の一種で、別名はチレニアイガイです。ヨーロッパでは、同属のヨーロッパイガイなどとともに、古くから食用とされてきました。これらの食材をムール貝と呼んでいます。
ムール貝(ムラサキイガイ)の原産地は地中海沿岸を中心とした地域で、ヨーロッパ以外では外来種です。船舶の底に付着、あるいは幼生がバラスト水に混入するなどして、世界中に分布を広げたと考えられています。
日本では、1932年に神戸港で初めて発見されました。その後、1950年代には全国に生息域を広げています。現在は、フランスのモン・サン・ミッシェル産やニュージーランド産などの輸入物だけでなく、三陸や広島の国産ムール貝も市場に出回っています。

代表的な汚損生物?

構造物や施設の目的とする機能を損なう場合、これらは汚損生物と呼ばれます。
ムール貝(ムラサキイガイ)は代表的な汚損生物で、IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。
ムール貝(ムラサキイガイ)は、殻の隙間から足糸(そくし)を何本も出して体を海中の岩などに固定し、海水をろ過して微生物などをエサとします。その点では、汚水浄化に役立つ生物として注目されているのですが、その分、汚水環境には強く、また繁殖力も高いのです。さらに、人工物に好んで付着する性質があり、都市部の港湾などでは単一優先種化し、大発生して発電所の取水管を詰まらせるなどの問題が発生しています。

自生する貝による中毒

平成25年4月、大阪市内の港湾岸壁に自生しているムール貝(ムラサキイガイ)による食中毒事件が発生しました。
ムール貝(ムラサキイガイ)などの二枚貝は、エサの有毒プランクトンが原因で毒をもつことがあり、これらの毒が蓄積された二枚貝を食べると、手足のしびれといった麻痺症状が起こることがあります。これらの毒は熱に強く、加熱調理では分解されません。
日本国内の場合、商品として出荷されるものは検査体制が確立しています。なので、売られているものには危険性はほとんどありませんが、自生しているものを食べるのはとても危険です。

ムール貝(ムラサキイガイ)の主な栄養成分

栄養バランスがgood !

ムール貝(ムラサキイガイ)は栄養価が高く、タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素がバランスよく含まれています。特に必須アミノ酸を多く含んでいます。

ミネラルたっぷり

ムール貝(ムラサキイガイ)は鉄分が豊富なので、貧血の予防や改善に有効です。マグネシウムは、カルシウムが血管壁に沈着するのを防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。また、マンガンは骨の形成を助けるので、不足すると骨がもろくなります。

ビタミンも豊富

ムール貝(ムラサキイガイ)は特に、ビタミンB2・B12、葉酸を多く含んでいます。
ビタミンB2は、タンパク質や脂質、糖質の代謝にかかわっているほか、人体に有害な過酸化脂質を分解・消去する働きがあります。
ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球のヘモグロビンの合成を助け、悪性の貧血を予防する効果があります。

おいしいムール貝(ムラサキイガイ)の選び方

大ぶりのものは内臓部分が多くて生臭いので、小ぶりで厚みのあるものを選びます。
自生しているものは中毒を起こす可能性がありますので、必ず店で売られているものを使いましょう。

ムール貝(ムラサキイガイ)の下ごしらえ&保存のポイント

ます、タワシでこすって貝の表面の汚れをきれいに落とします。糸のような足糸(そくし)を包丁で引いて取ります。合わさった二枚の貝を少しずらし、隙間を作るとうまく引き抜くことができます。うすい塩水に10分ほどつけてから使いましょう。