にんにくの旬

にんにくの旬は5~8月です

生産量日本一は青森県。梅雨前に収穫をはじめ、20日程度乾燥させてから市場に出回る。地方により収穫時期がずれるが、旬のにんにくのみずみずしさは、この時期特有のもの。にんにくが旬となる夏は暑さで体力を消耗しがちな時期なので、強壮作用が強いにんにくはまさにこの時期にぴったりの食材といえます。

最古の医学書に載っている

にんにくの原産地は、中央アジアのキルギス地方といわれていて、日本には中国を経由して、奈良時代にはもう伝わっていたとされています。
古くは紀元前3千年以上も前に、古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用(強壮用)として栽培されていたようです。
また、現存する最古の医学書『エーベルス・パピルス』には薬としても記載されています。

にんにくの芽は邪魔者?

にんにくはたまねぎなどと同じように根もとの球根(鱗茎)を主に食用とします。
にんにくは春に花をつけるための茎を伸ばしますが、栽培されているものはこの球根(鱗茎)のほうに養分を貯めておくために、花が咲かないように花茎を刈り取ります。この花茎の部分が一般に売られている「にんにくの芽」と呼ばれているものです。

最上赤にんにく

山形県最上地方の伝統野菜の一つで、外皮が赤く、生食では辛味が強いにんにくです。外皮の色からこの名がつけられました。一般のにんにくより大粒で、貯蔵性に優れ、芽が出にくいことから、首都圏のレストランなどから注目されています。生では辛味が強いですが、焼くとほくほくとした食感になり甘味が出るのが特徴です。

にんにくの主な栄養成分

疲労回復や滋養強壮に効果

にんにく特有のにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質です。これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。
また、スコルジニンという成分も含まれており、これも疲労回復、新陳代謝促進作用があるといわれています。

免疫力を高め、ガンの予防にも効果

にんにくに含まれるアリシンには、免疫力を高め、ガンの予防にも効果があるといわれています。さらに、血行をよくし、冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的とされています。

非常に強い殺菌効果

アリシンには強い殺菌作用があり、恐ろしい結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことがわかっています。

摂り過ぎは禁物

身体によいとはいうものの、摂り過ぎは禁物。にんにくは成分が強いため、摂り過ぎると胃腸に悪影響を与えることもあります。

おいしいにんにくの選び方

ずっしりと重みがあり、結球がかたい物を選んでください。軽くて外皮と身に隙間があるのは古く、水分が抜けてしまっている可能性が高いです。
新ニンニクの場合、表面の皮に赤味があるものがありますが、これはニンニクの成分によるもので、味には影響ありません。

にんにくの下ごしらえ&保存のポイント

常温保存

ネットに入れ、日陰で風通しがよく、湿度の低いところに吊るしておきます。
保存期間:2~4週間程度

冷蔵保存

玉(株)のまま一つひとつ新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。
1かけや2かけを使った外皮のついたにんにくも、ラップなどで包んで冷蔵の野菜室で保存しましょう。(保存期間:2~4週間程度)

みじん切りにしたにんにくは、タッパーや瓶に入れ、にんにくが浸るくらいまでオリーブオイルを入れて、しっかりとフタをして冷蔵庫で保存します。(保存期間:1か月程度)

冷凍保存

にんにくをスライスまたはみじん切りにします。1回に使用する分量ずつ小分けにし、しっかりとラップで包みます。保存用の袋もしくはタッパーなどに入れて冷凍庫で保存します。
すりおろしにんにくも同じ要領で冷凍することができます。(保存期間:1か月程度)