ピーマンの旬

ピーマンの旬は、4~9月です

ピーマンは全国で栽培されていて、冬でも宮崎や高知などでハウス栽培されたものが安定して出荷され、通年市場に出回っています。

ピーマンの普及は戦後

ピーマンは南アメリカ原産。もともとは、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り、香辛料として広まりました。日本には16世紀、ポルトガル人によって伝来します。
でも、当時のピーマンは大型で肉厚の品種。独特の香りが強いため、それほど普及しませんでした。一般家庭の食卓に登場するようになったのは戦後のこと。消費量が急速に伸びたのは、昭和30年代後半からです。

ピーマンとパプリカの違いって?

ピーマンはナス科のトウガラシ属の植物で、トウガラシから品種改良されたものです。
トウガラシ属にはピーマン以外に、トウガラシ、パプリカなども含まれていますが、これらの分類ははっきりとわかれていません。
日本では辛味の強いものをトウガラシ、弱いものをピーマンと呼んでいますが、両者を分ける明確な定義はないのです。
ピーマンはさらに、ベル型、シシ型、シシトウに分けられます。ベル型は果実がほぼ立方体でパプリカと呼ばれており、近年日本に定着したパプリカは、ハンガリーで作られていた甘味の強い品種群です。
緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、完熟させると赤、オレンジ、黄色になるものもあります。

子どもに嫌われる野菜No.1は過去の話

2010年にタキイ種苗が発表した「こどもピーマン」は子どもに人気で、約80%の子どもが「苦くない」とアンケート調査で答えています。
従来のピーマンと成分を比較したところ、苦味に関与するポリフェノールの一種「クエルシトリン」が、「こどもピーマン」では少ないことがわかりました。

ピーマンの主な栄養成分

ビタミンCとビタミンP

ピーマンは、ビタミン豊富な野菜です。レモンと同等のビタミンCを含み、メラニン色素を分解する働きがあります。加熱に弱いビタミンCですが、ピーマンに含まれるビタミンCは、熱に強くビタミンPが熱や酸化からビタミンCを守ってくれます。
また、ビタミンPは、毛細血管の壁を丈夫にしてくれるので、高血圧、動脈硬化などの予防にもなります。 ピーマンに含まれるビタミンAは、油で調理する事で吸収率がアップするので、ピーマンは炒め物にぴったりです。

緑黄色野菜でβ-カロテンが豊富

これもビタミン同様、ピーマンに多く含まれています。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、そのほかにも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

クロロフィルの抗酸化作用

ピーマンの緑色の素である葉緑素(クロロフィル)は、コレステロールが血管に付着するのを防ぎ、体外に排出するのを助ける働きがあります。さらに抗酸化作用があり、ガン予防に◎。

苦味成分のクエルシトリン

ポリフェノールの一種「クエルシトリン」に、ピーマンの香気成分が加わることで苦味として感じられます。「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの効果があります。

おいしいピーマンの選び方

色が均一で濃く、肉厚でツヤとハリのあるものを選んでください。また、軸の切り口が新しく、茶色く変色したり干からびたりしていないか確かめます。持ったときに重みがあり、指で腹を挟んだ時に、しっかりと弾力があるものがおいしいピーマンです。

ピーマンの下ごしらえ&保存のポイント

冷蔵保存

-丸のまま保存

キッチンペーパーなどで水気をよく拭き、1個ずつ新聞紙もしくはラップで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。ピーマンはエチレンガスを出しますので、1個ずつに分けたほうが長持ちします。傷みが他のものに移りやすいので、傷んだものは早めに取り除きましょう。(保存期間: 1週間)

カットしたもの

保存用の袋やタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。軽く湿らせたキッチンペーパーを入れておくと、みずみずしさが保てます。(保存期間: 4~5日)

冷凍保存

種とワタを取出し、洗った後、水気をしっかりと切り、好みの大きさに切ります。フリーザーバッグに入れて、冷凍庫で保存します。
生でも保存できますが、サッと下茹でをしておくと、変色・変質が抑えられます。
使用する際は解凍せずに調理してください。炒め物やチャーハン、スープの具として使用するとよいでしょう。(保存期限:1か月 )

ピーマンの調理のポイント

生のままサラダで

生のまま細く切り、さっと水にさらしてサラダに盛り付けます。ピーマンには少し苦味がありますが、それが持ち味。

炒め物

チンジャオロース(青椒牛肉絲)でお馴染ですね。油との相性が良く、炒め物に適した野菜です。

素焼きで

バーベキューなどにも加えたい野菜ですね。炭火で焼いたピーマンは美味しいですよね。

揚げ物

串揚げや天ぷらにしても美味しく食べられます。

煮物

肉詰めピーマンはポピュラーですね。
そのほか、小さく切ってカレーやスープに入れたり、ラタトゥイユのようにトマトソースで煮たものもおいしいです。