桜えび(サクラエビ)の旬

桜えびの旬は、4~6月と、10~12月の年2回です。

国内の水揚げ量の100%が静岡県・駿河湾で、6月11日~9月30日までは繁殖期なので禁漁となっており、冬場はエビが深いところにいるため休漁です。

美しい姿は「海の宝石」

サクラエビ科に属するエビの一種。
成体は体長40mm前後。体は透明ですが、甲に赤い色素を多くもっているため、生体は透き通ったピンク色に見えます。「桜海老」の和名はこれに由来したもの。
2対の触角のうち第2触角は体長以上の長さがあります。5対の歩脚のうち、第2、第3歩脚が鋏脚に変化し、第4、第5歩脚が短くなっています。
寿命は15か月ほどで、孵化後1年で成熟し、産卵後2~3か月で死んでしまいます。
深海の中層を群れで遊泳していて、昼間は水深200~300mほどにいますが、夜には20~50mぐらいまで浮上します。
シラエビは、外見・生態・利用法までサクラエビとよく似ていますが、エビの分類上ではまったく別の系統に分けられます。

青く光るエビ

2014年11月30日付の中日新聞に、青く光るサクラエビのカラー画像が公開されました。名古屋大大学院生命農学研究科の大場裕一助教らのチームが撮影に成功したもので、大場助教は「海面近くに上昇したとき、下の敵から影が見えないようにしているのではないか」と推測しています。
体表に約160個の発光器官が並んでいることは知られていましたが、発光が観察されることは極めてまれで、カラー画像が公開されるのは初めて。
発光しているのは、ノーベル賞受賞者の下村脩さんが発見した発光タンパク質の中にある物質「セレンテラジン」とみられ、大場助教は今後、発光する仕組みなどの解明を進めるとのこと。

偶然、獲れた?

1894年、由比の漁師がアジの網引き漁をしていたときに、網が深く潜ってしまい、そのとき偶然に大量のサクラエビが捕れたことがはじまりとされています。
由比港漁協の由比と蒲原(42組84隻)、大井川港漁協の大井川(18組36隻)、計3か所の基地に100隻の許可証を持つ漁船があります。
由比漁港(静岡県静岡市清水区)では、毎年5月3日にサクラエビ祭りが行われます。
地域団体商標として、「由比桜えび」「駿河湾桜えび」が登録されています。

桜えびの主な栄養成分

動脈硬化を予防

血中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する「タウリン」が豊富に含まれています。
また、桜えびの赤い色素である「アスタキサンチン」には、抗酸化力があるといわれており、動脈硬化や老化予防などに効果があります。

骨粗しょう症を予防

桜えびの殻や尾には、カルシウムがたっぷり含まれています。丸ごと食べるので効率よく摂れます。
また、骨を形成する要素の一つ、コラーゲンを生成する働きをもつ銅が多く含まれています。

血液をサラサラに

血液をサラサラにして流れをよくするEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)」が多く含まれています。脳血栓症の予防やコレステロール値の低下にも効果があるといわれています。

便秘を予防

殻には、動物性の食物繊維「キチン」が含まれています。キチンには、ビフィズス菌を増やして腸内環境をよくする働きや、便通を促す働きがあります。
そのほかにも、コレステロール値を下げる、血圧を下げる、免疫力を高めるなど、さまざまな健康効果があります。

おいしい桜えびの選び方

目が黒々としていて、体の色が透き通った桜色で、殻が乾いていないものを選びましょう。