スダチ/カボスの旬

スダチ、カボス、ヘベス、ともに、旬は8~10月です

香酸柑橘(こうさんかんきつ)

酸味が強く、生食に向かない柑橘類を「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」といいます。「酢ミカン」と呼ばれることもあります。
香酸柑橘とは、書いて字のごとく「香」と「酸」をもつ柑橘類です。料理には、香りも酸味も欠かせませんが、柑橘類の酸の主成分であるクエン酸は、古くから病を治すものと考えられてきました。
「橘」は、その葉が寒暖の別なく常に生い茂り栄えることから、長寿瑞祥の樹として珍重されてきました。京都御所や平安神宮にみられる「右近の橘」の由来です。

香酸柑橘の種類と主な産地

香酸柑橘類には、レモンやゆず、ライム、沖縄のシークヮーサーも含まれます。そのほか、地方の特産として知られているものを紹介します。

スダチ(酢橘)

徳島県原産の果実です。カボスより小さく、皮がうすいのが特徴です。とてもさわやかな香りをもちます。名称の由来は、食酢として使っていたことから「酢の橘」「酢橘(すたちばな)」と呼ばれていましたが、転訛してスダチとなりました。
主な産地は徳島県神山町や佐那河内村、阿南市で、98%が徳島県で生産されています。

カボス

大分県が全国の97%を占める主産地となっています。通常緑色の状態で収穫、出荷されますが、熟すと黄色くなり、風味も若干変わります。果頂部の雌しべの落ちたあとの周囲が、ドーナツ型にやや盛り上がっています。スダチの果実は一つ30~40g程度ですが、カボスは100 ~150gあります。

へべず(平兵衛酢)

宮崎県日向市の特産。スダチとカボスの中間位のサイズで、皮がうすく、種がほとんどないので、果汁がたっぷり。香りも柔らかい品種です。

キズ(木酢)

福岡県の特産

ジャバラ

和歌山県の特産

スダチ/カボスの主な栄養成分

ポリフェノールの一種「エリオシトリン

レモンやライムとともに、スダチの果皮や果汁にも、「エリオシトリン
が含まれています。肥満や心筋梗塞などの原因となる、血液中の中性脂肪の増加を抑える効果があることが発表されました。

カルシウムの吸収促進

魚に添えられることの多い、香酸柑橘。カルシウムの吸収を促進する効果が研究されています。理にかなった食べ方なのですね。

糖尿病への効果

2006年、徳島大学の研究チームが、スダチの搾りかすに血糖値の上昇を抑える効果があると発表しました。

ビタミンC・E・Pもたっぷり

ビタミンCは、免疫力を高めて風邪をひきにくくする、ストレスに対する抵抗力を高めるなど、さまざまな働きをもちます。ビタミンEは、毛細血管を広げて血流をよくし、ビタミンPは、毛細血管を強くする働きがあります。

香り成分

柑橘系に多い、リモネン、シトラール、ピネンといった成分は、血行を促進し、新陳代謝を高め、身体を温める効果があります。また、アロマテラピー(芳香療法)効果で、さわやかな香りが気持ちを落ち着かせ、爽快な気分にさせてくれます。

クエン酸が豊富

柑橘類に多く含まれるクエン酸などの酸には、疲労回復効果があります。

肥満解消

カボスの皮に含まれるスダチチンという成分はポリフェノールの一種で、脂質の代謝を改善し、体重増加を抑制する効果があることが確認されています。(徳島大学大学院教授 酒井徹氏と県立工業技術センターの研究グループによる)

おいしいスダチ/カボスの選び方

果皮の表面にツヤがあり、手にとったときに重量感があるものを選びましょう。

スダチ/カボスの下ごしらえ&保存のポイント

ポリ袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で保存します。(保存期間: 1か月)

長期保存する場合は、果汁を搾って小分けし、冷凍庫で保存してください。