スッポンの旬

スッポンの旬は、9~10月です

スッポンは他のカメと違い、水温が15℃以下になると水中に潜って長期冬眠します。10月~4月にかけ半年以上も姿を現さず、水温が15℃以上になると出てきます。旬は冬眠前の秋から初冬のスッポンが最も脂がのっていて美味しいといわれていますが、最近では養殖ものがほとんどなので、明確な旬はなくなってきています。

淡水性のカメの一種

底が砂泥質の河川や湖、沼を中心に生息しています。爬虫類のため卵生で、夏に直径1~3cmの球形の卵を100~200個ほど生みます。六角形でうろこがなく、角質化していない柔らかい甲羅を持ちます。甲羅の縁2cm程度の部分にはエンペラと呼ばれるコラーゲンの固まりがあります。

池から「シュッポン」と現れることから「スッポン」

鳴き声の「スホン」が語源であるという説や、水の中から出没するため「シュッポン」がなまってスッポンと呼ばれるようになったという説もあります。関西ではスッポンの丸い甲羅の形から「まる」とも呼ばれています。英名の「soft-shelled turtle」は「柔らかい甲羅を持つカメ」から名づけられています。

スッポンの歴史

中国では3000年以上前の周時代に、王様へスッポンが献上されていたという記録があります。スッポンは滋養強壮・不老長寿・強精に良いとされ、古くから中医学や漢方の世界で珍重されていました。スッポンを司る役職もあった程だといわれています。

「噛みつくと雷が鳴っても離さない」

噛みつく力が強いことで知られています。これは防御のためであり、非常に憶病なスッポンの習性です。スッポンには歯がなく、強力なあごで噛みつきます。噛みついたスッポンを無理に引き離そうとすると、首を甲羅の中に引っ込めてしまうため痛みが増します。噛みつかれた際はスッポンを水中に戻すと、そのまま離れて逃げていきます。近くに水がない場合は、鼻を刺激すると驚いて離れます。

月とスッポン

2つのものが比較にならない程違っていることの喩えを「月とスッポン」といいます。「スッポンは甲羅が丸いことから異名を丸(まる)といい、一方、月も丸く、同じ丸なのに2つの丸は大違いで、「月は美しいが、スッポンは醜い」と記されていることから、大きく異なっている喩えとして使われるようになったといわれています。

スッポンの主な栄養成分

豊富な栄養成分

必須アミノ酸、コラーゲン、リノール酸、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸)、カルシウム、鉄などが豊富に含まれています。

植物油に多く含まれる必須脂肪酸のリノール酸が豊富

リノール酸には血中コレステロール値や血圧を下げ、動脈硬化や心筋梗塞、高血圧、心臓病、神経痛を予防する効果が期待されています。

漢方的な働き

病み上がりや精力減退、貧血、月経不順などに効果的に働きかけるといわれています。乾燥させたスッポンの甲羅は土鼈甲(どべっこう)と呼ばれ、粉末にして精力剤として利用されています。他にも市販の栄養ドリンクや健康食品の原材料に用いられることも多くあります。

若々しい肌を保つ効果

スッポンにはコラーゲンが豊富に含まれており、皮膚にハリを与え若々しい肌を保つ効果があります。コラーゲンは動物の細胞や組織をつなぎ合わせる接着剤の役割を果たしているたんぱく質の一種です。体内のたんぱく質の30~40%を占めているコラーゲンは、体の形成や機能の正常化に不可欠の成分です。コラーゲンが不足すると、肌の水分量が減り老化が進みます。

骨や歯を丈夫にする効果

体内のカルシウムの99%が骨や歯に存在しており、細胞と同じように骨でも新陳代謝が行われています。骨の代謝にはカルシウムが関与しており、カルシウムが不足すると骨密度が低下し、骨や歯がもろくなります。スッポンにはカルシウムが多く含まれているため、骨や歯を丈夫にする効果があるといわれています。

おいしいスッポンの選び方

身が赤い物は鮮度が良くて美味しい証拠です。きれいな赤い色をしている物を選びましょう。
産地が明確で、甲羅が青緑色で、手足の付け根が黄色っぽいものがいいです。
エンペラが広くて厚いものにはコラーゲンが豊富に含まれています。