タイラギ/タイラガイの旬

タイラギ/タイラガイの旬は12~3月です。

標準和名はタイラギ

イガイ目ハボウキガイ科に属する二枚貝の一種です。
別名に、タイラガイ(平貝)、ババトリ(関西地方)、バチガイ(北海道)、タチガイなどがあります。
標準和名のタイラギは、「タイラガイ(平貝)」が転化したものです。

砂に刺さった状態で生息

日本では房総半島以南に分布し、内湾の10m未満からおよそ50m程度の深度に生息します。現在の主要産地は、三河湾、播磨灘、備讃瀬戸、伊予灘です。
貝のとがった方(殻頂)を下にし、海底に刺さるようにして生息しています。足の付近から、緑褐色で長さ10~20cmほどの絹糸のような足糸をたくさん出して、砂粒や小石を付着させて体を固定しています。砂泥の上に出ているのは、わずかに殻の後端部だけです。
別名の「タチガイ」は、この姿から名付けられました。
産卵期は夏で、産み出された卵は海中に放出され、同じく放出された精子と受精します。孵化した幼生はしばらく海中を漂いながら成長し、やがて着底します。成長は早く、2年後には殻長が20cmを超えます。

近年獲れなくなりました

1990年代までは、有明海ではヘルメットをかぶって潜水し、鎌のような手かぎを使って砂泥底のタイラギをひっかける漁が行われていました。漁獲されたタイラギは福岡市をはじめ、全国に出荷されていましたが、近年はほとんど獲れなくなってしまいました。特に諫早湾沿岸域では、1993年から休漁が続いていて、諫早湾干拓事業との関連を指摘する声も多く聞かれます。また、水温の上昇によって、タイラギが越夏できなくなったという意見もあります。

タイラギ/タイラガイの主な栄養成分

ヘルシーなタンパク源

脂肪分やコレステロールが非常に少ない、高タンパク食品です。タイラギの濃厚な甘みは、タンパク質に含まれるアラニンやグルタミン酸、グリシンなどのアミノ酸によるものです。

タウリンが豊富

コレステロールが少なく、血圧や血糖値をコントロールするタウリンを多く含んでいます。

おいしいタイラギ/タイラガイの選び方

むき身の場合、貝柱がみずみずしくハリがあり、透明感があって色がくすんでいないものを選びましょう。

タイラギ/タイラガイの調理のポイント

主に貝柱とヒモを食用とし、ワタは食べません。ヒモはかなり歯ごたえがあるので、小さく切って炒めものなどに。