ヤリイカの旬

ヤリイカの旬は12~3月です

8~9月には、まだ小さい小ヤリイカが楽しめます。

英語でも「槍」

ヤリイカ科に属するイカの一種。
標準和名「ヤリイカ」は、全体的な姿形が槍の穂に似ていることから、漁師の間でそのように呼ばれたのがはじまりとされています。
英語でも「槍イカ」を意味する「spear squid (スピアー・スクィッド)」といいます。
流通名や地方名には「笹イカ」「サヤナガ」「テナシ」「テッポウ」「尺八イカ」などがあります。

ヤリイカとスルメイカの違い

一見するとスルメイカに似ていますが、両者には明らかな違いがあります。スルメイカのエンペラ(耳)は胴体先端部に付いていますが、ヤリイカは胴体の真ん中よりやや上部に付いています。また、スルメイカは10本ある足のうち、触腕という2本が他の足より突出して長いですが、ヤリイカの足はすべて同じくらいの長さで、スルメイカよりも足が短いのが特徴です。

乾物のスルメ

内臓と眼球を取り除き、天日などで乾燥させてスルメにも加工されます。ヤリイカのスルメは、「竹葉」「笹するめ」などの雅名を持ち、ケンサキイカとともに最高の等級とされ、「一番スルメ」の名で呼ばれています。
ところで、スルメは古典的な儀式や儀礼の場では、縁起物として扱われています。結納品の場合には「寿留女
の当て字を使い、昆布(子生婦)とともに、女性の健康や子だくさんを願う象徴となっています。また、大相撲の土俵には、スルメが埋められているそうです。

ヤリイカの主な栄養成分

高たんぱく食品

イカは、リジンを多く含む、良質なタンパク質源といえます。さらに、消化がよい食品です。

タウリンが豊富

イカにはタウリンが多く含まれており、胆汁の分泌を促進し、肝臓の働きを助け、 肝機能を高める働きがあります。

ビタミンDを除くすべてのビタミンが存在

含量はそれほど多くはありませんが、ビタミンD以外のビタミン類がほとんどすべて含まれていて、バランスのとれたビタミン供給源となります。
中でも、ナイアシンが多いことが特長です。ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康を維持します。

低脂肪

イカの脂肪含量は約2%。魚介類の脂肪はおよそ5%以上なので、とても少ないことがわかります。

リン脂質が多い

イカにはリン脂質が多く含まれていることが特徴です。リン脂質には抗酸化作用があります。

おいしいヤリイカの選び方

目がきれいな黒色で、表皮が鮮やかな赤みを帯びているものを選びます。
触れたときにスーッと色が変わる状態だととても新鮮です。
鮮度のよいものは透明ですが、時間とともに茶色く濁り、白くなってきます。

ヤリイカの下ごしらえ&保存のポイント

さばき方

胴の中に指を入れ、筒状の外身と足や頭の接合部分を指ではずします。足を束ねてもち、静かに引っ張って内臓ごと引き抜きます。ゲソの部分と内臓を切り離し、ゲソの触手の先を切り捨てます。ゲソの付け根にある目玉とくちばしを取り除きます。外身から軟骨を抜き取り、エンペラを取ります。外身の皮をはがします。

冷凍保存

下処理したイカを丸のまま、もしくは刺身用などにカットし、ラップで包みます。冷凍保存用袋に入れ、冷凍庫で保存します。
刺身の場合は、食べる前に流水で解凍します。(保存期間:1か月)