「ナイアガラ」を使った日本のワインについて

ナイアガラという葡萄について

「ナイアガラ(ナイヤガラとも)」は、非常に高い甘みをたたえる葡萄です。この葡萄は元々はアメリカで作られたもので、その誕生は1872年にまでさかのぼるといわれています。

うまみはそれほど強くはありませんが、非常に素晴らしい香りを持ち、その芳香は見事というほかありません。

ナイアガラのワインへの利用について

「葡萄はワインに利用されるもの」という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。実際、ナイアガラを使ったワインは、日本でそれなりに作られています。ジュースの原材料としても用いられています。

ただし、このナイアガラを使ったワインの数はそれほど多くはありません。ナイアガラをワインにした場合、非常に強い甘みを持つため、「食事用のお酒」としてはやや不釣合いなものに出来上がることが多いからです。

ナイアガラを使ったワインの味について

もっとも、「食事用のお酒としてやや不釣合い」というのは、それほど悪いことばかりを意味するわけではありません。

逆を言えば、ナイアガラは日本人にとって飲みやすいワインとも言えるからです。渋さや酸味に慣れていないワイン初心者さんにとって、甘く、すっきりとしており、舌にとろけるようなその味わいは、飲みやすさとなって浸透することでしょう。

デザートワインのように優しく、舌にストレスを与えません。また、ナイアガラの持つその独特の香り高さは失われることなく残っています。日本、特に長野でよく生産され、日本人の手によって作り上げられるからか、味も、ワインに慣れていない日本人が飲んでも飲みにくさを感じないようになっていることがほとんどです。

日本産のワインは諸外国のワインに比べて甘い味に仕立て上げられることが多いのですが、そういう意味では、ナイアガラを使ったワインは、非常に「日本ワインらしい」ワインと言えるでしょう。

なお、長野以外では北海道などでも作られています。それほど大きくはないワイナリーによって作られることが多いのですが、日本のワインということもあって、通販などでも気軽に取り寄せられます。価格帯も高くはなく、1500円くらいが一つの相場となるでしょう。

ナイアガラを使った日本産のワインにあう食べ物は?

ナイアガラは、一般的な赤ワインや白ワインのように、「料理と合わせて食べよう」と考えると、かなり難しくなってしまうワインです。もちろん、「苦味の強い料理と、甘いワインをあえて合わせる」という方法もないわけではありませんが、これは料理やワインに対する卓越した知識と、それを実現できる技術がなければ難しいです。

そのため、ナイアガラワインを飲むときには、「合わせるべきもの」をちょっと考えてあげる必要があります。

ナイアガラワインに相性がよいのは、甘めのチーズなどです。果実を練りこんだチーズ(デザートチーズ)などがよいでしょう。それほど高いチーズでなくても構いません。また、バニラの香りがするチーズ、あるいはメープルシロップを落としたチーズも相性がよいといえます。

ナイアガラワインに限らず、ワインは、生産地の近くの名産品と相性がよい傾向にあります。せっかくですから、長野県のワインならば、長野県の果物をあわせてみるのもおすすめです。果物の香りと味が引き立つことでしょう。

対照的に、相性があまり良くないのは肉類全般です。甘い味のナイアガラワインでは、肉、特にステーキなどの重いものは受け止めることができません。肉と一緒に出したいのであれば、コースの終わりにナイアガラワインをデザートのような位置づけで出し、コース中は肉に相応しい赤ワインを出すとよいでしょう。