「パレリャーダ」を使ったカタルーニャ(スペイン)ワインについて

スペインは、フランスやイタリア、そして近年急激な成長を遂げたチリと並んで、世界有数のワインの名産地として知られています。2015年、日本に入ってきたワインの生産国のなかで、スペインは4位にランクインしていました。

スペインワインにおいては、赤ワインが特に取り上げられることが多いのですが、カヴァやシェリー、それに白ワインでも世界有数の名産国として知られています。スペインには数多くの州があり、それぞれでワイン用のブドウを育てているため、非常に多様性に富んでいるのです。

今回取り上げるのは、スペインの州の1つである「カタルーニャ」。降水量は年間で639ミリメートル前後。年間平均の最高気温は20度近く、最低気温は11度程度です。ワインの開花時期にあたる10月の気温は、21.5度です。これは、「ワインの生育にもっとも適した降水量範囲(500~800ミリメートル」と、「ワインの生育において理想的な気温(1年の平均気温が9度以上。10月の気温が15度~25度)」でもあります。

カタルーニャが育むブドウ「パレリャーダ」

このカタルーニャはワインの名産地としても広く知られていますが、スペインからの独立を目指し、住民投票が行われていたなどの複雑な歴史を持っています。バルセロナを擁する土地であるため、旅行に訪れたことがある人もいるかもしれません。

フランスとの付き合いが深かったカタルーニャは、ワインのブドウにおいても、スペインの他の州と異なった品種を育て上げています。そのなかでも特徴的なのが、今回取り上げる「パレリャーダ」でしょう。

パレリャーダはカタルーニャ固有の白ブドウとして知られており、カヴァのメーカーによって取り上げられました。そのため、このパレリャーダを使ったスパークリングワインが良く出回っています。カヴァによく使用されている三大ブドウ品種の一つとしても数えられており、カヴァを論じるときにはこのパレリャーダを除くことはできません。(ほかの2つは「チャレロ」「マカベオ」です)。

ただ、「泡」だけでなく、一般的な「スティルワイン(泡が出ないもの)」の原材料にも使われています。

パレリャーダの利用方法

パレリャーダは、現在でこそ「パレリャーダ単体で」作られる白ワインなどが出回り始めたものの、多くの場合、ほかの品種とあわせて作られることが多いようです。たとえば、チャレロ。あるいはマカベオ。グリナッシュ・ブランやシャルドネと一緒になっていることもあります。

色は少し黄みがかった色をとることも多いようです。しっかりと冷やして飲むのがよいでしょう。

パレリャーダの味わいについて

私が今まで飲んできたパレリャーダを使ったワインは、スティルワインにせよスパークリングワインにせよ辛口のものが多かったと言えます。。「どっしりとした味わいだ」と評する人もいますが、いずれも軽くすっきりしたワインであったと感じました。また、果物、特に桃のような香りがするのも特徴です。

相性のよいものとしては、パルミジャーノ・レッジャーノやソーセージ(カヴァ・パレリャーダ・イ・ファウア・リゼルヴァ・ブリュット)、アンチョビを使ったピザ(サングレ・デ・トロ・ブランコ)、刺身などでしょう。特に刺身は相性がよいのでおすすめです。

濃厚な肉料理、たとえばステーキであるとかなどの場合は、パレリャーダの方が負けてしまうため、あまり向きません。比較的軽めのお肉、あるいは魚を中心として選ぶのがよいでしょう。

商品にもよりますが、スペインのカタルーニャで作られるパレリャーダは、気負わずに飲めるワインに仕上がっていることが多いのではないでしょうか。また、パレリャーダを使ったスパークリングの場合、泡がかなり激しいものも多いので、清涼感を楽しみたい人にも向いています。辛口で仕上げられることが基本なので、食前酒としてだけではなく、前菜~魚料理にまで利用できます。

ちなみに、「サングレ・デ・トロ・ブランコ」は、特徴的なウシの飾りがついています。
また、「サバルテスカヴァ ブリュット・レゼルバ」は愛らしいお花の模様のエチケットがついているので、ワインのボトル自体に楽しさを求める人もぜひどうぞ。