リースリングに代表されるオーストリアなどの甘口ワインについて

「甘いワイン」というと、貴方はどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
ある人は甘めの白ワインを思い浮かべ、ある人はアイスワインを浮かべ、ある人は貴腐ワインを思い浮かべることでしょう。

今回はこの「甘いワイン」を紹介しつつ、ドイツのリースリングなどについて取り上げます。

「甘いワイン」とは何のことか?

「甘いワイン」と一口に言っても、そこにはさまざまな種類があります。たとえば、「デザートワイン」「貴腐ワイン」「アイスワイン」の違いを明確に述べることができる人は、それほど多くはないのではないでしょうか。
一つずつ解説していきましょう。

「貴腐ワイン」とは、ブドウをカビさせてつくるワインです。ブドウがカビることによって、ブドウのなかにある水分が蒸発していきます。残ったブドウは、甘味が凝縮され、非常に濃厚な味わいになります。

次に、「アイスワイン」。これはしばしば貴腐ワインと混同されがちですが、まったく違うものです。
通常のブドウの収穫時期より遅く、冬に入るころくらいになってからブドウを収穫します。ブドウは厳しい寒さのせいで凍り付いているのですが、これが「水分の凝縮」を生み、強い甘味とコクをもたらします。

ポルトガルワインの代名詞でもある「ポートワイン」は、発酵をあえてとめることで、甘味を色濃く残した味わいに仕上げるものをいいます。甘いだけでなく、タンニンを感じられる味に仕上がります。

ドイツの「アマリエ ナーエ ドルンフェルダー(アマリエ・ナーエ・ドルンデルダー、とも)。これは近頃注目を浴びている甘口のワインで、ドルンフェルダー種というブドウからつくられているものです。このように、果実味がしっかり感じられるブドウを使用した甘いワインも出ています。

「デザートワイン」というくくりには、明確な区分はありません。しかしこれらの「甘いワイン」を総称して、「デザートワイン」と呼ばれることがあります。

デザートワインとしてのリースリング

さて、貴腐ワインにしろアイスワインにしろ、「よく使われる品種」というものがあります。そのなかでも代表的なのは、リースリングは有名です。

リースリングは非常に有名なワイン用品種であり、世界各国で育てられています。これで作られた数多くのワインはいつでも私たちの舌を楽しませてくれますが、これは、「デザートワインの原料」ともなり得ます。貴腐ワインやアイスワインの原材料となり、豊かな甘い味わいを提供してくれます。

オーストラリアでも、このリースリングを使ったワインが育てられています。美しいボトルに入った琥珀色の液体は、強い芳香と濃厚なコクを持っています。

ちなみに、オーストラリアではそれ以外にも、セミヨンなどを使った甘口の貴腐ワインが作られています。また、シャルドネなどもよく使われる品種です。

リースリングの貴腐ワインなどの楽しみ方

貴腐ワインに代表される甘いワインは、多くの場合、通常のものよりも小さいサイズ(2分の1)で販売されています。手間暇がかかり、かつ収穫量も少なくなるため、一般的なワインより高額になりがちです。

これらは食前酒として楽しむのが一般的です。また、名前にふさわしく、デザート、つまり食後に楽しむのもおすすめです。チーズと一緒に飲んだり、バニラアイスにかけたりしてもよいでしょう。

その強烈な甘味から、「食事」にあわせることはなかなか難しいものではありますが、あえて非常に苦味の強い食材(たとえばゴーヤなど)と合わせる方法もあります。しかしこの場合、ワインと料理のマリアージュについて熟知していることのみならず、ワインのことを考えた料理をつくることのできる技術が求められます。家でやるには現実的ではない分、この組み合わせを完成させられる飲食店であることは、大きなウリとなりそうです。