ドイツワインのリースリングについて

ドイツ、というと、「ワインの大手輸出国」というイメージがあるかもしれません。しかし意外なことに、ドイツは日本に入ってくる輸入量ランキングのベスト5位にも入っていないのです。

これはドイツのワイン事情にもよるのかもしれません。

ドイツといえば、そのワインのほとんどが白ワインで占められていることで有名です。赤ワインも徐々に作られるようになってきましたが、主流はやはり白ワインであり、日本でドイツ産の赤ワインを探そうとすると、苦戦することすらあります。

ドイツの気候は、平均最高気温が23.7度(7月~8月)。平均最低気温は-0.9度にまでなります。降水量は年間で796.2ミリメートルと、ワインにとって理想的な降水量となっています。

なおこれはケルンの数字であり、ほかの地方では少し異なります。たとえば、ドイツ最大の都市であるフランクフルトの場合、平均最高気温が24.8度、平均最低気温は-1.3度と、さらに寒暖差が大きくなります。(降水量は620.7ミリメートル)

上でも述べたように、ドイツと言えばやはり白ワインの文化。そこでここでは、そのなかでももっとも多く生産されている「リースリング」について取り上げましょう。

リースリングの特徴について

世界に広く分布しているリースリングは、非常に多くの顔を持っています。どこで生産されたかによって味が異なるブドウであると言われており、さまざまな味が楽しめます。

ただ、豊かな芳香ははちみつを思わせると評されており、その芳しさを味わうだけでも飲んでみる価値のあるブドウと言えるでしょう。
長い熟成にも耐えられるワインであり、オイリーさをしっかり感じられる味に成長します。

ドイツのリースリングについて

現地ドイツで何本ものリースリングワインを飲んできましたが、ドイツのリースリングワインは非常に甘味が強いという特徴があります。もちろん地方によって味は少し異なるのですが、その強烈な甘味は変わることがありませんでした。なかには、通常のワインであるのに、貴腐ワインと変わらないほどの甘味を持つものすらあります。

ドイツは世界でもっとも多くのリースリングを育てており、特に意識して選ばない限り、この品種を使ったワインを選ぶことになるかと思います。

なお、上でも触れた「貴腐ワイン」は、ドイツの有名なワインです。カビの力を借りてブドウの糖度を高めたものであり、デザートのような味わいを持ちます。ちなみに、非常に高価です。

この貴腐ワインはリースリングから作られることが多く、その意味でもリースリングは、ドイツと密接に関係しているブドウと言えるでしょう。

緑色のボトルに詰められていることが多く、甘く強い香りを放ちます。物によってはブドウジュースと変わらないものもあるほど。ただし、現地ではこのような「甘い香り」のするワインだけでなく、青りんごや柑橘系の香りが感じられるリースリングワインもたくさん扱われています。緑のボトルに入れられていることが多く、それぞれの地方でそれぞれのリースリングワインが用意されています。

いずれにせよ、ドイツのリースリングは冷やして飲むのが鉄則です。ワインが好きな人、甘いものが好きな人でも、常温でドイツのリースリングを飲むのはかなり厳しいでしょう。できればワインクーラーをテーブルの上において、冷やし続けながら飲みたいもの。

甘いお酒なので食前酒として使うことができます。また、ウォッシュなどのチーズとも相性がよいでしょう。肉料理とは相性がよくありません。また、甘さが重なってしまうため、原則甘いものとは組み合わせないようにご注意を。

ちなみにこのリースリングワイン、高いイメージがありますが、実は500円程度で買えてしまうものも。値段の割にはおいしいので、いろいろ楽しんでみてください。