「トレッビアーノ」~イタリアのアブルッツオでつくられるワイン用のブドウ

イタリアは数多くのワインを作っており、世界的に有名なワイン産地のうちの一つです。
今回はそのイタリアのなかから、「アブルッツオ」をとりあげ、そこで生産されているトレッビアーノについてお話していきましょう。

イタリアのアブルッツオってどんなところ?

イタイラのアブルッツオは、半島の中央、やや南寄りに位置する州です。非常に豊かな自然に恵まれており、数多くの国立公園を擁しています。美しい自然が楽しめるということで、観光立国であるイタリアのなかでも、有数の観光地として知られています。夏に行っても冬に行っても楽しめる州だと言えるでしょう。

さて、このイタリアのアブルッツオですが、ここは気温としては比較的暖かい土地ではあります。
しかしその一方で、「海風」を受けることができるため、それがブドウの味によく反映されます。すっきりとした清涼感のあるおいしいワインがよく生産されているのはこのためです。

ワインのブドウは、ある程度乾いた土地でなければ育つことができません。このアブルッツオの土壌は、「ある程度までの水分をため込んだ後は、それを排出する」という、ワイン用のブドウにとって理想的な土壌だと言われています。

ここでは数多くのブドウが栽培されていますが、その多くはこの土地に根付いたものであり、個性豊かなブドウが楽しめます。もちろん、現在ではもっとも有名なブドウと言ってもよいシャルドネなども栽培されています。シャルドネは、その土地その土地の個性を色濃く受け継いだものとなるため、「アブルッツオのシャルドネ」を楽しむのも悪くはありません。

トレッビアーノというブドウについて

さて、今回取り上げるブドウは、アブルッツオの「トレッビアーノ」です。フランス語読みの「ユニ・ブラン」と呼ぶとわかりやすいかもしれません。
このブドウは、白ワインのブドウとして非常に人気の高い種類のブドウです。

歴史はローマ時代から端を発すると言われています。非常に長い時間をかけ愛されてきた品種であり、生産量もとても多いブドウでもあります。強い品種であることもまた、時のワイン醸造家に愛されてきた理由なのかもしれません。

トレッビアーノを使ったお酒と言えば、もちろん白ワインが基本です。しかし、コニャックにも混ぜられることがあるブドウでもあり、その活躍の場はワインにだけにとどまりません。

トレッビアーノを使ったワインの味と香りについて

トレッビアーノを使ったワインは、品種によって味わいが異なりますが、一葉に、フローラルな香りをまといます。少し青臭さはあるものの華やかな香りであり、そのなかに、わずかなスパイシーさやビネガーの香りを感じる人もいるでしょう。

味わいは、フルーツの甘味と、レモンジュースのような爽やかな酸味があります。さわやかにすっきりと飲めるものから、まったりとしたのどごしのものまであります。常温で飲むことのできるワインもあるものの、やはりある程度冷やした方がよいでしょう。

チーズとの相性は、ワインによってはっきりと分かれます。たとえば、「ファルネーゼ ファンティーニ トレッビアーノ・ダブルッツォ」などはブルーチーズと合わせることでクリーミーさを強く感じさせ、ハードチーズと合わせることで滋味深さを出します。(ブルーチーズが勝ちすぎる、という意見はありますが)
グラン・サッソの「トレッビアーノ・ダブルッツオ」の方はチーズに対してはあわせにくさを覚えるでしょう。

いずれの場合でも、食前酒~前菜向きのワインだと言えます。メインに合わせるのであれば、テリーヌや生ハムなどのあっさりしたものを。