飲食店にとっての6次産業とは

6次産業とは、農業や水産業といった1次産業が食品加工や流通販売にも展開しているような経営形態のことを指す用語である。1次産業、2次産業、3次産業を一手に行うために6次産業と呼ばれている。

本来農業や水産業では生産・収穫までを行う。そのあとは卸業者などの別の人の手に渡り、加工をする2次産業・小売りをする3次産業が行われることとなる。生産したものを使ってオリジナルの製品を販売する生産者は非常に増えている。人気商品を開発した生産者も多く各地域で6次産業化をする1次産業はたくさんある。

近年では、生産者が自身で収穫したものを加工し、直接飲食店へ販売するといったことが行われている。6次産業は飲食店業界とのつながりも深い。

具体的な例を挙げると、たとえばネギ生産をする農業者がネギを刻んで袋詰めし、ラーメンやなどの飲食店に直接販売するといった事例がある。このように一度加工をして飲食店に販売している農業者は非常に多い。地域ぐるみでその土地で採れたものを広げていこうという取り組みも広がっている。そのためこれからも生産者から直接飲食店へ原材料が届くという形は増えていくと考えられている。

他にも「農園レストラン」といった事業も行われている。農業を行っている生産者が敷地内や近くの店舗でレストランを経営するという形だ。採れたばかりの新鮮な食材を使って料理を提供することができるため顧客からの評価も高い。実際に現在は多くの農園レストランが開業されている。

近年は農業者が6次産業化することをサポートするマーケティングビジネスを行っている業者もある。こういった業者に相談すると、どういった形で加工や流通につなげていけば良いのかをアドバイスしてもらえる。このようなサポートを行う企業が増えたことにより、1次産業だけでは経営が上手くいかないといった生産者たちはどんどん6次産業化している。

飲食店開業者にとっては、この6次産業化はコストを下げてより良いものを仕入れることができるという大きなメリットがある。卸業者から購入するよりも、生産者から直接購入したほうがコストは低くなる。さらに鮮度も高くその食材に詳しい人間が加工しているため、品質の高さもアップしていることが多い。

6次産業化している生産者を探して、仕入れができるかどうかを問い合わせる飲食店オーナーも多い。原材料の仕入れ値を抑えたり、鮮度や品質の良い原材料を使うことは飲食店にとって非常に重要なポイントとなる。自分が店を出している地域ではどの生産者が6次産業を行っているのかリサーチしてみるといいだろう。