飲食店用語で「カトラリー」とは

カトラリーとは、洋食では食卓で使われる「ナイフ、フォーク、スプーン」などの主に刃物を中心とした道具を指すが、広い意味では、木製のサーバーやトング、コースター、和食やアジアで多く用いられるお箸・箸置きなどの小物も含む。飲食店の業務などでは「シルバー」と呼ばれることもある。

本来カトラリー(cutlery)は、スペルにもあるように、「切るもの・ナイフ類」のことを指し、それ以外のスプーン、フォークは、フラットウェア(flatware)と呼ばれているが、現在の日本では、食卓にある食器やグラス、調理器具以外のほとんどを含めてカトラリーと呼ぶことが多いようだ。材質は主に、銀・金・ステンレス・プラスチック・木製品などが使用されている。

ヴィクトリア時代には、フランス人に「英国には食べる道具ばかり有って食べるものがない」と言わしめたくらい、英国はカトラリーの種類が豊富であるが、カトラリーの基本としては、ナイフ・フォーク・スプーン・ティースプーンで、それぞれにサイズや使い方がある。
主に肉料理用に使うテーブルナイフより少し小ぶりなものをデザートナイフと呼んでいるが、必ずしもデザート専用ということではなく、前菜からメインディッシュ、デザートまで全般に使うことが出来る。フォークの場合、テーブルフォークは全長約21cm、フィッシュフォークやデザートフォークは全長約19cmと、食事の内容によって長さも変わる。日本人、特に女性の場合には、少々小ぶりなもののほうが使いやすいようである。

料理を演出する食器やグラス、カトラリーはその飲食店の印象を決定づけるアイテムだ。お店やメニューのコンセプトに合わせ、こだわりたいところである。一般的に、シンプルで飽きのこないデザインのものが、長く使えて補充もききやすい。
また、子供向けのカトラリーも用意しておくと良いだろう。普段、子供連れのお客様をターゲットにしていない飲食店でも準備しておくに越したことはない。
飲食店の新規開店時には、席数の1.5〜3倍を目安に用意しておけば問題ないだろう。実際には店の回転数にも関係してくるので、席数・1日の回転数などを考慮して用意しておこう。

最近では、インスタグラムなどのSNSに料理の写真が掲載されることが多い。その際、料理と共にカトラリーも添えて撮影されることも多いだろう。食器やグラス、カトラリーなどはそういったところでもチェックの対象だ。カトラリーは料理を引き立てるアイテムでもある。
綺麗な食器やカトラリーだったり、料理に合ったものが使われていると、それだけで食べる前や、来店前から期待感が上がるものである。