飲食店開業において、業種と業態とは

開業に際し耳にする言葉で分かりにくいのが「業種」そして「業態」というこのふたつではないだろうか。簡単に言うと、業種は売り手目線。業態は買い手目線の使い分けになっている。業種とは、店舗で取り扱う商品の種類によって小売店を分類したもののことをいう。野菜を取り扱う「八百屋」、肉類を取り扱う「精肉店」と言った分類である。一方、「業態」というのは販売方法や経営戦略によって、小売店を分類する方法。欧米で生まれた考え方であり、比較的新しいと言える。いろいろな種類の商品をひとつの店舗で購入することができる「スーパーマーケット」や、24時間いつでも買い物ができる「コンビニエンスストア」などがこの業態に当たる。

現代人の生活の多様化により、これからの経営には業種ではなく業態が重要になってくるとも言われている。飲食業界においても、これは同じだ。こだわりのあるメニューのみを提供する方法もあるが、売り手の目線だけで顧客のニーズに沿ったものを提供できるかといえば難しい部分もあるだろう。そういったとき、業種・業態の組み合わせが大切になってくる。たとえば、マクドナルドの経営戦略でいえば、「ハンバーガー=業種」を、「24時間好きなときに、いつでも買うことができるファストフード=業態」のふたつの要素を兼ね備えている。サイゼリヤでは「イタリア料理=業種」そして「安価に誰もが食べやすいファミリーレストラン=業態」という組み合わせだ。

飲食店を開業する際にも、業種と業態をそれぞれ選択し、経営方針にあった方法を選ぶことが必要だ。それぞれの要素をしっかりと見極め、組み合わせていくことで顧客に愛される店舗を作り上げることができるだろう。