飲食店での盛り塩とは

飲食店では「盛り塩」を置いておくことが多いと言われている。盛り塩とは厄払いや魔除けの意味を込めて塩を皿に盛っておくこと。飲食店では魔除けなどの目的以外にも、商売繁盛などを祈願して盛り塩をすることが多い。これは中国の故事に由来があり、日本では顧客を店に呼び込むための縁起物として飲食店で広く使われるようになった。飲食店の場合は盛り塩のことを「お清め塩」「口塩」「塩花」と呼ぶこともある。

盛り塩に使う塩は、粗塩を使うと崩れにくくなる。また、塩を霧吹きなどで軽く湿らせると崩れにくくなる。使う塩は食用の塩ではないほうが良いと言われている。食用のものは塩以外の成分も混ざっているからだ。しかし用意できない場合は食用のものを使ってもよいだろう。

盛り塩に使う皿は直径が5㎝前後の小皿が適していると言われている。色や柄に特に決まりがあるわけではないが、余計な装飾があると効果が薄れてしまうともいわれている。できれば白地の柄の入っていない小皿を選ぶと良いだろう。形は丸い皿がベストである。もし皿が用意できない場合は、皿の代わりに正方形の白い紙を代用してもよい。

塩を盛るときは三角すいにした厚紙の中に塩を入れ、形を整えてから皿や紙の上に乗せる。盛り塩用の皿などを購入するとキレイな形に盛ることができる型が付いていることも多い。頻繁に取り換えたいという場合は、専用の皿を用意しておくと良いだろう。

置く場所は基本的には玄関が多い。内側でも外側でもどちらでもいいが、玄関の両側に1つずつおくと良いだろう。盛り塩をする場所はキレイに清掃しておかなければならないと言われているため、十分に気を配るように心がけよう。

日本で昔から行われていた風習であるため、和食店の場合は特に玄関に盛り塩をしていることが多い。トイレなどの邪気が溜まりやすいと言われている場所に盛り塩をしていることもある。特に居酒屋などではよくみられる。

盛り塩はできれば毎日取り換えるべきだと言われている。しかし毎日取り換えるのが面倒であるという場合や、どうしても毎日は難しいという場合は最低でも月2回は取り換えるべきだとされている。塩の色が変わってしまったり、崩れたりした場合はこの限りではない。使用した塩はすぐに廃棄すると良いだろう。

もちろん、盛り塩をしない飲食店もある。個人の考え方の問題であるため、必ずしも盛り塩をしなければならないということは無い。しかし盛り塩をしたいという場合はある程度決まりを守らなければ顧客に誤解を招く可能性もあるので気を付けておこう。