飲食店出店において、立地と商圏とは

立地とは、工場や家屋などの建物が特定の地表空間を占拠することを言う。また、占拠に適した条件の地域を選定することも立地と呼ぶ。飲食店経営において、売り上げの70%は立地で決まるとも言われており、集客に関わる重要なポイントである。

一方商圏とは、店舗に顧客が来店する可能性がある地域の広がりのことを指す。潜在的消費者がどのように分布しているかを把握するために知る必要がある。商圏は通常、距離圏で表す。地理的条件や競合店舗の状況によって商圏は大きな影響を受けるため、一概に距離圏だけで把握することはできない。道路や河川による商圏の拡大や分断、また競合店舗の出店・撤退による縮小・拡大などがその一例である。商圏は、店舗を中心として地域的な広がりと顧客の来店頻度を鑑み分類される。

◇第1次商圏:徒歩10分~15分程度の距離。顧客はほぼ毎日来店する可能性がある。最寄品商圏とも言う。
◇第2次商圏:自転車で10分~15分程度の距離。顧客は週単位で来店する可能性がある。中間品商圏とも言う。
◇第3次商圏:電車やクルマなどの移動手段を使い30分~40分程度の距離。顧客は月単位で来店する可能性がある。専門品商圏とも言う。

この第1次から第3次に分けた基準と、商圏における潜在的顧客の職業や収入等をまとめた商圏人口、性別人口、年齢別人口や世帯数とその推移、世帯人員、昼間人口と夜間人口の差などを合わせて商圏の特性を整理する。また、繁華街や都市部、郊外等の立地条件と商圏の特性のバランスがあっているかどうかで売上を予測することができる。商圏の特性を理解し、立地に関する情報と組み合わせることで集客やリピート等の経営面の戦略を立てることができるのである。