飲食店の家賃比率とは

家賃比率とは、売り上げに対する家賃の比率のこと。飲食店経営をするにあたって、経費は非常に重要なポイント。中でも飲食店における経費の中でも大きいものの1つとして挙げられるのが、「家賃」である。

家賃比率の適正比率は7%から10%だと言われている。数値が10%以上になると、赤字になる可能性が高いので注意しておく必要がある。小さい店舗の場合は7%前後が目安で、大規模な店舗の場合は10%が目安となると言われている。

家賃は変動することがなく、定額である。つまり、基本的に気にしておく必要があるのは家賃ではなく売り上げの数値となる。例えば10万円の家賃が必要となる店舗は比較的小規模なので、家賃比率の目安は7%前後。家賃比率を7%にするためには、売り上げが約140万円ほど必要となる。家賃が50万円ほど必要となる店なら比較的大規模なので、目安となる家賃比率は10%。売上額が500万円以上であれば黒字になると考えていいだろう。

ここで挙げた家賃比率はあくまでも家賃以外の経費が一般的な金額である場合に限る。そのため前後することもある。しかし総合的に考えても「売上は家賃の100倍~150倍を目指し、家賃比率が10%を上回ることが無いように注意しておくべき」だと言える。

飲食店を開業する前には、この家賃比率を頭に入れて物件選びと経営計画を立てなければならない。物件を選ぶ時に売上の予想額を出し、その物件の家賃が7%~10%であるかどうかチェックしておこう。

もし経営してからこの数値がクリアできず赤字になっているのであれば、2つの工夫で現状を改善していく必要がある。1つめは「売上アップのためにできることがないか」という点である。メニュー開発や広告方法の変更など様々な工夫により売上額そのものをアップさせれば、家賃比率も自然と目標をクリアできるだろう。

もう1つの方法は家賃を下げてもらう方法である。売上がどうしてもこれ以上上がらない、という場合は家賃交渉を行い、金額を下げてもらえないか貸主に検討してもらおう。飲食店などで使われている店舗は、通常のマンションなどの不動産に比べると高めに設定されていることが多い。そのため、家賃交渉次第ではかなりの額を下げさせることができる可能性がある。周囲の店舗と比べても家賃が高いと感じる場合は、家賃交渉をして家賃比率を適正数値にするという方法も検討しておこう。

「立地が悪く売上も上がらず、家賃も非常に高い」という場合は思い切って移転をすることも検討してもよいだろう。この方法は最終手段ではあるが、条件が悪い場所と割高な家賃で経営を続けることは難しい。飲食店経営を成功させるための1つの方法として考えておくといいだろう。